中日ハイレベル人的・文化交流対話が今月25日、東京で行われた。習近平国家主席は祝賀メッセージを寄せ、次のように強調した。現在、中日関係は引き続いて改善し、良い方向に向かっている。中日双方が共にこの対話メカニズムをしっかりと活用し、人的・文化交流を推進し、人々の心の通じ合いを促進することで、新たな時代の要求に合致する中日関係の構築と発展に向けた人的・文化的な支えを提供することを望んでいる。
習主席は中日関係を非常に重視し、中日関係について何度も重要な論述を行っている。近年、中日関係が再び正常な軌道に戻り、前向きな発展の勢いを見せている。中日関係の発展について、習主席は8点の論断を明らかにした。
中日両国の共通の利益と関心事はますます多くなってきている
現在、世界は過去百年間なかった大変動を迎えている。グローバルガバナンス体制が大きく変わり、新たに形作られており、国際情勢の変化は加速している。中日両国の共通の利益と関心事はますます多くなってきている。
私たちは新たな時代の要求に合致する中日関係の共同構築に取り組み、中日関係が世界の平和維持と共同発展の促進につながる重要なプラス要素になるようにしなければならない。
(今年6月27日、大阪での安倍首相との会談で強調した点)
中日関係の長期にわたる健全で安定した発展は、両国民の根本的な利益に合致するものだ
中日は隣国であり、両国の利益は深くつながっている。世界の主要な経済国であり重要な影響力を持つ国として、中日関係の長期にわたる健全で安定した発展は、両国民の根本的な利益に合致するもので、地域と国際社会の普遍的な期待でもある。
(昨年10月26日、釣魚台国賓館での安倍首相との会見で指摘した点)
平和・友好・協力は双方にとって唯一の正しい選択
歴史が証明するように、平和・友好・協力は双方にとって唯一の正しい選択であり、両国民と国際社会の普遍的な期待でもある。私たちは、両国関係の改善を妨げる問題点について深く考え、効果的な措置を講じて転換を図るべきだ。
(2017年5月16日、釣魚台国賓館での自民党の二階俊博幹事長との会見で強調した点)
中日は共に国際的責任を担うべきだ
現在、国際情勢は深く複雑に変化しており、不安定・不確定な要素が増している。中日は世界の主要経済国と地域の重要な国家として、共に責任を担い、世界と地域の平和・安定と発展・繁栄を守るために、建設的な役割を果たすべきだ。
(昨年9月12日、ウラジオストクでの安倍首相との会見で指摘した点)
両国関係の政治的な基礎に関わる重大な問題において、掛け値なしに、いささかの後退もあってはならない
政治的基礎をしっかりと守ることは中日関係の健全な発展の前提である。国交正常化以来、中日双方は前後して四つの政治文書を締結し、四つの原則的共通認識を取りまとめ、歴史問題や台湾問題などの適切な処理について原則を確立した。これら両国関係の政治的基礎に関わる重大な問題において、掛け値なしに、いささかの後退もあってはならない。こうしてこそ、中日関係は軌道を外れることなく、速度が落ちることもない。日本側が信用を重んじ、約束を守り、ルールに基づいて行動することを望んでいる。
(2017年7月8日、ドイツ・ハンブルグでの安倍首相との会見で強調した点)
互恵協力は中日関係が前向きに発展する原動力である
互恵協力は中日関係が前向きに発展する原動力である。新たな情勢の下、双方は二国間の実務協力のレベルを向上させ、地域経済の一体化を積極的に推進し、「一帯一路」の枠組みでの協力の早期実現を後押しすべきである。
(2017年11月11日、ベトナム・ダナンでの安倍首相との会見で指摘した点)
中日の経済貿易における実務協力は大きな潜在力がある
新たな情勢の下、中日関係の発展は、かつてより有利な条件に恵まれている。中日の経済貿易における実務協力は大きな潜在力がある。私たちは、日本側が引き続き中国の改革開放のプロセスに関わり、中国の発展による新たなチャンスを共有することを歓迎する。双方は相互補完の強みを十分に発揮し、広く深い協力を切り開いていかなければならない。
(昨年11月30日、アルゼンチン・ブエノスアイレスでの安倍首相との会見で強調した点)
両国友好の根本は民間にある
中日は一衣帯水の隣国であり、両国友好の根本は民間にある。両国民の友好の未来は、若い世代に希望を託している。中日両国の若者が交流と学びあいを進め、相互理解を深め、恒久的な友好を育て、両国関係のより素晴らしい未来を切り開くために、活発な貢献を果たすことを望んでいる。
(今年6月、「Panda杯全日本青年作文コンクール」受賞者の日本青年への返信で指摘した点)
人民中国インターネット版 2019年11月27日