習近平国家主席が中国・中央アジアサミットを主宰し基調演説

5月19日午前、習近平国家主席は陝西省西安市で第1回中国・中央アジアサミットを主宰した。カザフスタンのトカエフ大統領、キルギスのジャパロフ大統領、タジキスタンのラフモン大統領、トルクメニスタンのベルディムハメドフ大統領、ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領が出席した。各国元首は友好的なムードの中で中国と中央アジア5ヶ国との友好交流の歴史を全面的に回顧し、各分野の協力の経験を総括し、将来の協力の方向を展望し、未来に着目して手を取り合い、より緊密な中国・中央アジア運命共同体を構築することで一致した。

習主席は、「現在の世界では、百年未曾有の大変局が加速的に進行し、国際情勢と地域情勢に深刻で複雑な変化が起こりつつあり、チャンスと課題がいずれも未曽有のものだ。この重要な歴史的なタイミングに当たり、我々が中国・中央アジアサミットを開催することは、協力・ウィンウィンという時代の流れに沿い、世代を超えた友好への国民の期待を体現するものであり、必ずや中国と中央アジア諸国との関係発展に対して重要かつ深い影響を与えるとともに、世界的な意義をもつものとなる。中国は各方面と共に、西安サミットを契機として、歴史的な経験を総括し、協力の青写真を描き、結集力、創造力、行動力を示し、中国・中央アジアの関係の安定的で長期的な発展を共に推進していきたい」と述べた。

習主席は「手を携えて共同で助け合い、共同で発展し、普遍的で安全な、世代を超えた友好的な中国・中央アジア運命共同体」と題した基調演説を行った。

習主席は、「2013年に、私は『シルクロード経済ベルト』の共同建設のイニシアティブを提起した。それからの10年間、中国と中央アジア諸国は手を取り合ってシルクロードの全面的復興を推進し、未来志向の深いレベルの協力構築に力を傾け、双方の関係を全く新しい時代へと進ませている。中国と中央アジア諸国の関係には深い歴史的な経緯があり、幅広い現実的なニーズ、しっかりした民意の基礎があり、新しい時代において生き生きとした生命力と旺盛な活力を示している」とした。

習主席は、「現在、世界の変化、時代の変化、歴史の変化がこれまでになかったような形で進行している。中央アジアは東西を結び、南北をつなぐ十字路に位置する」と述べた。

そして、「世界は安定した中央アジアを必要としている。世界は繁栄した中央アジアを必要としている。世界は調和した中央アジアを必要としている。世界はつながれた中央アジアを必要としている」とした。

習主席は、「昨年、中国と中央アジア5ヶ国は中国・中央アジア運命共同体を建設すると発表した。4つの堅持が必要だ。1つ目は手を携えて共同で助け合うことの堅持。2つ目は共同発展の堅持。3つ目は普遍的で安全であることの堅持。4つ目は世代を超えた友好の堅持だ」と述べた。

習主席は、「今回のサミットは中国と中央アジアと協力するための新たなプラットフォームを構築し、新たな見通しを切り開いた。中国はこのサミットの開催を契機として、各方面と密接に協力し、中国・中央アジア協力をしっかり計画し、しっかり建設し、しっかり発展させたい。第一にメカニズム構築を強化する。第二に経済貿易関係を発展させる。第三にコネクティビティを深化させる。第四にエネルギー協力を拡大する。第五にグリーンイノベーションを推進する。第六に発展の能力を向上させる。第七に文明の対話を強化する。第八に地域の平和を守る」と強調した。

習主席は最後に、「我々は中央アジア諸国とともに現代化の理念と実践交流を強化し、発展戦略のマッチングを推進し、協力のためにより多くのチャンスを創造し、6ヶ国の現代化プロセスを協力して推進したい。我々は手を取り合い肩を並べ、団結して奮闘し、共同発展、共同富裕、共同繁栄を積極的に推進し、6ヶ国のより素晴らしい明日を共に迎えよう」とした。

習主席は中央アジア5ヶ国の元首と「中国・中央アジアサミット西安宣言」に調印した上、「中国・中央アジアサミット成果リスト」を可決した。

各方面はカザフスタンが2025年に第2回中国・中央アジアサミットを開催することを決定し、中国に中国・中央アジアメカニズム常設事務局を設立することに合意した。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年5月20日

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