各分野の協力推進、両国関係は新たなステージへ 駐キルギス中国大使

 

【新華社ビシケク6月12日】中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席は間もなく、キルギスを公式訪問し、ビシケクで開かれる上海協力機構(SCO)加盟国元首理事会第19回会議に出席する。杜徳文(ととくぶん)駐キルギス中国大使はこのほど、新華社の単独インタビューに応じ、中国とキルギスは国交樹立からの27年間、常に健全で安定的な発展傾向を保ってきており、両国は政治的な相互信頼を強固にし続け、経済貿易や人的文化分野における実務的な協力を全面的に推進するとともに、安全保障協力を絶えず拡大、深化させてきたと述べた。

また、首脳外交は両国関係の絶え間ない前進を導く根本的な保証であると指摘。2013年9月に習近平主席がキルギスを公式訪問して両国の戦略的パートナーシップを樹立し、2018年6月に同国のジェエンベコフ大統領が中国を公式訪問して両国関係を全面的戦略パートナーシップに格上げしたことを踏まえ、今回の習近平主席の同国再訪とSCOサミット出席が、両国関係やSCOの発展に大きな意味を持っているとの考えを示した。

杜大使は、キルギスが「一帯一路」建設に最も早く支持を表明し参加した国の一つで、各界が「一帯一路」の共同建設を協力と発展の新たな機会と認識していると説明。今年4月にジェエンベコフ大統領が中国での第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに出席した際、両国首脳が「一帯一路」と同国の「2040年発展戦略」との結び付きを強め、両国の友好的な協力がより多くの成果を上げ、両国人民に恩恵が及ぶよう推進することで一致したことを指摘、それを受けて双方は、両国首脳による重要なコンセンサスを真摯に実行に移し、「一帯一路」の共同建設を契機として両国の各分野における相互利益に基づく協力を全面的に推進するという。

さらに、安全保障協力は両国関係の重要な一部であると述べ、安全保障分野において両国が苦楽を共にし、地域の平和、安全、安定を守るという共通の責任を負っていると強調した。

その上で、特に人的文化的交流が両国関係で非常に活発な分野となっており、両国人民間の相互理解と、従来からの友好を増進し、人々の心の通い合いを推進する上で他にはない大きな役割を発揮していると述べた。

杜大使は、習近平主席の訪問中に両国首脳が両国の全面的戦略パートナーシップの未来に向けた新たなプランや戦略配備を打ち出し、両国関係が新たな段階へと進むことになるだろうとの見方を示した。

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