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日本大衆文化に関するシンポジウム開かれる

 

孫雅甜=文、写真

シンポジウムは北京外国語大学を会場に行われた 

2011年9月2日、北京外国語大学と神戸大学が共同で開催する『現代日本大衆文化及びその現代中国との対話』シンポジウムが北京外国語大学で行われた。今回のシンポジウムは、同大学創立70周年記念イベントであり、神戸大学国際交流促進プロジェクトの一環でもある。

 北京外国語大学の陳雨露学長があいさつを述べた 神戸大学の福田秀樹学長も会場を訪れあいさつした 

今回のシンポジウムでは、中国、日本、メキシコなどから8人の研究者が日本の大衆文化をめぐって発言と討論を行った。その中で、北京日本学研究センター教授の秦剛氏は『核と日本のアニメーション』と題する発表を行い、出席者の注目を集めた。発表の中で同氏は3.11東日本大震災後の福島第一原発事故を結びつけて考察、現代日本人の「核時代の想像力」が最もよく表れており、「核時代」を最も代表している芸術分野はアニメーションであり、手塚治虫の『鉄腕アトム』から宮崎駿の『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』などが20世紀に誕生した「核」のイメージであることを指摘、各種の方法で出現し「未来」あるいは「歴史」物語に託されていると主張した。

秦剛教授の発表『核と日本のアニメーション』は、多くの人の注目を集めた 

メキシコの研究者アルバロ・エルナンデス氏は、『日本アニメ・ファンダム―コスプレからのアプローチ』と題する発表を行った。これは、「コスプレ」という角度から日本の漫画・アニメファン(ファンダム)を見ていく研究報告で、アニメ、漫画、テレビゲームを代表とする日本のサブカルチャーを紹介し、「同人誌活動」と「コスプレ」がメディアを媒介にしたあり方を分析した。

神戸大学人文学研究科長の釜谷武志氏は、中国「80後」の若者世代と日本の若者世代の交流促進が今後中日交流の重要な課題となると指摘し、今回のシンポジウムが双方の強力と交流のきっかけになることを期待していると述べた。

人民中国インターネット版 2011年9月9日

 

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