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外も内も一新 中国国家博物館①

 

優雅で上品

国博はリニューアルされたが、以前の外観と荘厳な風格を保っている。内装はいっそう優雅で上品な雰囲気が漂う。

高さ9.5㍍の孔子青銅塑像は素朴で大らかな技法で鋳造され、人体のイメージをたくみに石の形に融合させ、勢いに満ち、高山を見上げるような崇高な気持ちにさせる。孔子塑像は中華伝統文化のシンボルとして、その気風を漂わせている。

西ホールに接している中央ホールの面積は2000平方㍍。正面の壁に施された巨大な砂岩浮き彫りの「愚公山を移す」は幅が36㍍、高さ12㍍。彫塑家の曾成鋼が元中央美術学院院長、大芸術家徐悲鴻氏の同名の油絵に基づいて創作したものだ。これは中国最大の室内石彫刻作品で、中国国民の一致団結、刻苦奮闘、民族復興の意志を表している。現在、中央ホールでは中国共産党成立90周年を記念する「現代経典美術作品所蔵展」が開催されており、数多くの観客が足を止めて鑑賞している。

国家博物館の前身である中国歴史博物館と中国革命博物館は1959年に建設され、人民大会堂や釣魚台国賓館とともに「北京十大建築」に数えられた(新華社)

面積2000平方㍍の中央ホールで行われた「現代経典美術作品所蔵展」の展示。入り口の上には徐悲鴻の油絵「愚公山を移す」に基づいて製作されたレリーフが飾られている

中央ホールの南北両側に4室の貴賓室があり、それぞれ、「金糸楠木(クスノキの一種)」彫刻、蘇州のレンガ彫刻、古代の青銅器文様と銘文、石彫刻で装飾されているため、木のホール、レンガのホール、銅のホール、石のホールと呼ばれている。広くて明るい西ホールで大きなイベントや祝典、儀式などを行う際に、上品で優雅な雰囲気が漂う貴賓室は内外の政府要人、来賓たちの休憩、会談に最適な場所になっている。こうした条件が整えば、欧米のいくつかの博物館のように、「国の名刺」として、さらに「博物館外交」の役目を果たすことになるかも知れない。

教育と娯楽

伝統的な博物館と比べて、現在の新しいタイプの博物館は公共教育、文化交流、娯楽なども重視している。そのため、国博も49の展示ホール、文物倉庫エリア、業務エリアの他に、社会教育エリア、学術研究エリア、公共活動エリア、娯楽エリアなどを設けている。ちょっと見てみよう。

国家博物館の地下に備えられている劇場(新華社)

714席の劇場。音楽、舞踊、民間芸能などのパフォーマンスが上演できる。観客は身近に芸術を楽しめる。少し前に、ドイツの作家ゴットホルト・エフライム・レッシングによる『ユダヤ人』が上演され、好評を博した。

264席の学術報告ホール(デジタル映画館兼用)。常に「国博講堂」や学術セミナーを開催、定期的に特集ビデオを上映する。

600平方㍍のスタジオ。間近で国宝を鑑賞することができ、さらに文物専門家と交流することができる。

ほかに、紹介によると、近日中にサービス施設がオープンするそうだ。例を挙げると、お茶を味わいながら、茶文化を体験できる「国博茶園」、食事ができ、休憩も取れるレストラン、文化関係の刊行物、文物のレプリカなどを買える文化商店。屋上に設けられた花壇と2万平方㍍の緑地は北京最大の屋上庭園だ。庭園に設置された籐椅子に座って、草花を愛でたり、故宮を眺めたりでき、目と心の保養になるだろう。

 

人民中国インターネット版 2011年12月12日

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