鼓楼
天津には三つの先祖伝来の宝があるという。つまり、鼓楼、砲台、鈴鐺閣だ。古文化街から西へ徒歩10分ほどの場所に鼓楼はある。天津は、明代に軍の駐屯地が置かれ築城された。当初の土塀から後にはレンガの城壁が築かれ、東西南北に四つの城門の城楼(やぐら)と城壁の四隅に四つの角楼(隅やぐら)が築かれた。鼓楼はその城郭都市天津の中心に置かれた。現在の天津には、鼓楼のほか東南角、東北角、西南角、西北角の地名があり、依然として当時の面影を残している。実は天津の鼓楼は何度かの取り壊しと再建を繰り返しており、現在のものは2001年に再建されたものだ。その周辺は天津でも有名な鼓楼商店街となっていて、骨董や書画、民芸品からファッションを扱う店まで数多くの商店が並んでいる。 |