中国では旧暦の7月7日、今年は8月9日が七夕だ。七夕の日にはもともと、女性の手芸や裁縫技術の上達を星に願う風習があったが、現代の中国では七夕を「中国のバレンタイン」としている。ネットショップでは七夕セールが行われ、ショッピングモールではカップル向けのイベントが催される。カップルで一緒に食事に出かけたり、男性から女性へプレゼントを渡すのが、現代風の過ごし方だ。
また旧暦の7月15日、今年の8月17日は道教のお盆「中元節」だ。この時期になると道端や家の前で何かを燃やしている人々の姿が見られる。これは「紙銭」という紙幣を模したものを燃やして、天上に届き、冥界で紙幣として使うことができると信じられている。「お金」のほか、紙製の車や麻雀の卓、iPhone・iPadといったユニークなものを燃やして先祖へ届ける人もいる。
人民中国インターネット版 2016年8月