文・写真　王丹丹

尼山世界文明フォーラム委員会はこのほど、第4回尼山世界文明フォーラムを11月16日と17日の2日間にわたって山東省曲阜市で開催することを発表した。今回のフォーラムは「伝統文化と生態文明――グリーンでシンプルな人間生活へ」をテーマとし、「異なる文明の生態の知恵、生態文明と人類のシンプルライフ、生態文明と人類の永続的発展」という三つのサブテーマについて議論する。

尼山世界文明フォーラムの名は、中国古代の偉大な思想家・教育家、孔子の生まれ故郷・山東省曲阜市にある尼山にちなんで命名された。隔年開催のフォーラムはこれまでに3回行われている。曲阜市は儒教文明の発祥地であり、そこで尼山世界文明フォーラムが開催されることには深遠な文化的意義がある。

フォーラムでは、招待された異なる文化背景を持つ専門家や研究者が対話を行い、世界の異なる文明の交流と相互参考を促進すること、調和の取れた世界の建設を推進すること、中華文化の世界への普及力と発言権を強化することに積極的に寄与してきた。

中国共産党山東省委員会宣伝部副部長で、尼山世界文明フォーラム事務局長の徐向紅氏は、尼山世界文明フォーラムは近年来中華文明と世界の他の文明との交流と融合を推進することに力を尽くしてきた、中華文明の海外進出を推進する重要な媒体だと説明した。

今回のフォーラムでは、『人類のシンプルライフ宣言』と『世界女性尼山コンセンサス』が発表され、『世界女性公益発展研究報告書』が公表されることになっている。中国人民政治協商会議文史・学習委員会副主任で、尼山世界文明フォーラム副主席の葉小文氏は、「人類運命共同体」という重要な理念は、習近平国家主席が中国共産党第18回全国代表大会（18大）以来たびたび述べてきたことだと説明した。2015年9月、習主席は「協力・ウィンウィンを核心とする新型の国際関係を構築し、人類運命共同体を築く」をテーマに、国連で重要演説を行った。今回のフォーラムは、多元文明・言語環境下で「伝統文化、生態文明、シンプルライフ、運命共同体」について突っ込んだ対話を展開し、各種文明の知恵を凝集し、人類が直面する各種生態や生存の問題に共に答えることを目的とする。

今回初めて分科会として開催される尼山世界女性フォーラムは、男女性別の平等、健康な生活、社会の公益、文化の伝承などをテーマに進められる。

人民中国インターネット版　2016年10月21日