第1回北京南海子文化フォーラムが開幕

2018-12-12 10:19:37

 

 

1回北京南海子文化フォーラムが128日、北京市大興区で開かれた。フォーラムは南海子文化の構築をめぐり厳密かつシステム的に学術面を討論し、内容を掘り下げ、地位と方向性が明確な近年において全国初の南海子文化の研究を専門としたハイレベルの学術フォーラムとなった。北京市大興区は勢いに乗り、南海子文化の構築に取り組み、南海子皇家園文化の金名刺の構築に力を注いでいる。

著名専門家が大興区で文化の構築について分析

国家清史編纂委員会の戴逸主任は、「南海子は清朝において非常に重要な場所で、順治帝、康熙帝は初年によく南海子で国を治めた。南海子の文化の蓄積は多元文化の結晶であり、ここで遊牧民族は農耕民族と平和または戦争などを含む交流をし、中華民族の融合の歴史の重要な証拠手がかりとなる地である」と述べた。

国家清史編纂委員会の朱誠如副主任は、南海子は「康乾繁栄の時代」の文化遺産で、清代において極めて重要な役割を持つと考える。南海子地区は当時の政治補佐区で、順治、康熙、乾隆帝が長年にわたりここで練兵や政務処理を行った。また、演武の重要な軍事基地でもあり、乾隆帝はここで大規模な閲兵式を行ったことから、その地位の高さがわかる。

天津大学建築学院教授清代皇家園林研究専門家の王其亨氏は、北京城には北西郊外と南海子の2つの主要エリアがあると話した。涼水河と鳳河は南海子を源とし、北京の水生態、水システムの重要な一部であり、華北地区全体の交通輸送、水利システムにおいて需要な役割を担う。南海子文化の構築は歴史における生態的役割を尊重すると同時に、北京の持続的利用の発展と世界文化への影響も示す。

業界の著名専門家が大興区に集結し、南海子文化について分析し、南海子文化の伝承と発展に助力した。

 

南海子歴史文化根源特別展が開幕

1回北京南海子文化フォーラムの開催と同時に、「古苑宸跡」南海子歴史文化根源特別展が大興区で開幕した。

展示会は国家図書館が収蔵する清代末期の『南苑全図』と清同治年間の『鳳泉涼水河図』、浙江省博物館が収蔵する康熙年間の『京杭道里図』を初めて展示。『南苑全図』は南海子が栄えた時期の地域の境界、規模構成を具体的に示し、『鳳泉涼水河図』は南海子の湿地水系と運河の関係を説明、『京杭道里図』は歴史上の南海子と北京城、永定河、運河の関係を具体的に説明している。

展示会は3D再現やVR技術などの科学技術を使い、南海子最大の行宮である団河行宮、清代初期の民族融合を示す徳寿寺などの歴史的建造物を再現。また徳寿寺、旧役所行宮、南紅門行宮などの建築物のミニチュア模型を製作し、南海子の古苑の風景をリアルに再現した。

映画『雪落徳寿寺』の撮影開始

フォーラムは映画『雪落徳寿寺』の撮影開始を発表した。首都南大門に位置する徳寿寺は中国の歴史において素晴らしい痕跡を残した文化の代表地である。清代前期、順治帝はここでダライラマ5世と接見し、乾隆帝はパンチェンラマ6世と接見した。この2つの歴史的接見は清代中央政府とチベット地区の関係史のおいて一里塚的な意味を有し、今もチベットのポタラ宮に収蔵されている壁画、勅封金印、金冊は貴重な歴史の証拠である。

20186月、大興区委員会宣伝部の後押しにより、徳寿寺映画プロジェクトがスタートした。業界内外で名声のある実力派脚本家、プロデューサー、制作者が深く調査研究し、構想を練り、映画『雪落徳寿寺』の脚本が完成した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」20181210

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