新時代における翻訳事業の発展に共通認識を形成

2019-11-15 11:20:36

海澎、袁舒=文写真

中国外文局が指導し中国翻訳協会が主催する、「練磨と奮進を重ね 正しきを守り刷新する」をテーマとした新中国翻訳事業70年フォーラムおよび2019年中国翻訳協会年次総会が11910日に北京で開催された。世界各国および全国各地から900人余りが会議に参加した。

 

会場

 

中央宣伝部部務会議メンバー、国務院新聞弁公室副主任の郭衛民氏はあいさつで次のように指摘した。新時代における中国の翻訳事業は、初心と使命を常に銘記し、国の発展と進歩に密接に関わり、時代の動きと流れを正確に把握し、翻訳が持つ架け橋としての役割を十分に発揮していく必要がある。そのためには正しき道を守りつつも刷新を重ね、翻訳のレベルを絶えず高め、各界との提携や交流を深めて共に進歩発展し、中国と世界の対話のために積極的な努力を果たしていくべきだ。

 

郭衛民氏(中国網)

 

中国外文局局長の杜占元氏はあいさつで次のように指摘した。トップダウン設計を強化し、国のサービス力を高めるべきだ。そのためには、「対外話語体系建設」を強化し、国際的な広報力の質とレベルを高め、技術的手段を刷新し、翻訳事業の新たなプラットフォームを構築し、人材の育成を重視し、ハイレベルな翻訳チームの養成に励むことが必要だ。

 

杜占元氏(中国網)

 

中国翻訳協会会長の周明偉氏はあいさつでこのように強調した。時代のチャンスをつかみ、伝統の継承と刷新をたゆまず続けていく必要がある。そのためには業界づくりと協会の立ち上げを推進し、翻訳事業の発展にさらに有利な社会環境と、規範的で調和の取れた健全な業界構造を作り出すことが必要だ。

 

周明偉氏(中国網)

 

開幕式では、中国外文局副局長の高岸明氏による司会で、「翻訳文化終身成就賞」と「ベテラン翻訳家」の表彰式が行われた。中国翻訳界における最高の栄誉である「翻訳文化終身成就賞」には、中国と世界の文化交流に多大な貢献を果たしたモンゴル語の翻訳家曹都氏ら、5人の優秀なベテラン翻訳家が選ばれた。また、その他77人の翻訳の専門家には、「ベテラン翻訳家」の栄誉称号が授与された。

 

高岸明氏

 

翻訳文化終身成就賞表彰式(中国網)

 

期間中、「習近平『新時代の中国の特色ある社会主義』思想の対外翻訳と広報」や「新中国70年党政党史文献翻訳」など、30余りの分科会が行われた。その中で、「新時代における中国と世界をつなぐ『話語体系』を構築」と題した分科会では、七つの大学や研究機構から専門家らが集まり、各自の研究分野における理論と実践を結合させ、近年における「対外話語体系」分野の最新の成果を取りまとめた

 

分科会で発言する同センター主任の範大祺氏

 

中国翻訳協会常務副会長の黄友義氏は分科会のあいさつで次のように指摘した。当代中国・世界研究院対外話語創新研究センターは中国翻訳協会対外話語体系研究委員会の機構として、「話語体系」を構築する上で積極的な役割を果たしている。

 

黄友義氏

 

人民中国雑誌社の総編集長王衆一氏は当分科会のコメンテーターとしてこう述べた。構築と改善の途中にある「話語体系」は、現代中国語の進化の最新の特徴を反映していて、世界へ歩む中国文化のその現代的核心部分を表し、人類運命共同体を構築する重要な道筋だ

 

分科会で発言する王衆一氏

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