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2008年 「笹川杯日本知識クイズ大会」が閉幕

 

日本科学協会主催、日本財団特別協賛による2008年度「笹川杯日本知識クイズ大会」が10月22日、中国において閉幕した。33校から約百名の大学生が今回の「笹川杯日本知識クイズ大会」に参加し、華東および東北地域では、南京大学の学生、朱暁蘭さん、大連外国語学院の学生、曲璐璐さんがそれぞれの競技地域の優勝者となった。南京大学代表チームと渤海大学代表チームがそれぞれ、団体部門の優勝となった。優勝者のうち20名は、2009年初め、東京、京都、沖縄などの地を訪問する予定である。協賛者の一つとして、『人民中国』雑誌社は、すべての参加者に対して、『人民中国』半年分を、入賞者には、1年分を贈呈する。

尾形武寿・日本財団理事長、大島美恵子・日本科学協会会長と会見する袁秋年・揚州市共産党委員会常務委員、宣伝部長 

日本財団と日本科学協会の一行と会見する揚州市の指導者

笹川杯日本知識クイズ大会」は、日本財団の特別協賛のもと、日本科学協会と黒竜江大学の共催により、2004年から開始されたものである。その後、毎年1度開催され、その範囲は次第に東北および華東地域に拡大されている。

 華東地域は、揚州鑑真学院で開催された

参加資格を得ようと、争うように手をあげて答える観客席の学生たち

大会は、中国の日本語専攻の大学在校生を対象とし、団体優勝者および個人優勝者は、8日間の日本滞在の招待を受ける。そして日本の大学生との交流など社会的な活動を通し、学生たちは日本の各方面を理解し、中日の友好交流を推進する。

団体優勝を表彰する尾形武寿・日本財団理事長と韓方揚州市副秘書長

優勝者を表彰する大島美恵子会長と張異賓・南京大学副学長

華東地域の「笹川杯日本知識クイズ大会」は、10月20日午前、揚州の鑑真学院の大講堂で開催された。華東地域からは16チームの代表が参加し、最終的には、南京大学が団体優勝、南京大学の四年生、朱暁蘭さんが個人優勝となった。「大会に参加するために、夏休みから苦しい勉強をして準備をしてきました。最後にこのように報われて、とても嬉しいです」と朱さんは語る。

鑑真学院の参加者を表彰する伊藤隆・日本科学協会常務理事

日本科学協会一行、受け入れ側、クイズ大会の受賞者たちの記念写真

東北地域の「笹川杯日本知識クイズ大会」および日本語図書寄贈式は、10月22日、大連外国語学院で行われた。東北地域の17大学から24人が決勝に残り、最終的には、渤海大学が団体優勝を、大連外国語学院日本語専攻三年生の学生、曲璐璐さんが個人優勝となった。

日本財団は、日本で最も大きい民間公益団体であり、世界的に有名な慈善機構である。その中国事業においては、中国の学生を資金的に援助し、青年軍官と医療従業者の日本との交流活動をすすめ、また中国の日本語人材と科学研究従事者のために数多くの奨励項目を設けている。

笹川陽平会長と会見する夏徳仁・大連市市長

挨拶する笹川陽平・日本財団会長

笹川陽平会長(左)に名誉教授を授与する李宝章・大連外国語学院共産党委員会副書記

日本科学協会は、非営利公益組織であり、科学研究に資金を提供している。1999年7月、日本科学協会は「教育、科学図書の有効利用」項目を始動している。それは、図書の寄贈と人員の交流を主なテーマとするもので、国際交流活動を広く展開している。1999年から現在まで、日本科学協会は、中国の24大学に211万冊の図書を寄贈している。

このコンテストにおいては、大連外国語学院など6校に日本語の図書を寄贈している。

東北地域の大連外国語学院での開幕式

「図書寄贈書」と「感謝状」を交換する大島恵美子・日本科学協会会長と鄒積岩・大連理工大学副学長

笹川陽平・日本財団会長は『人民中国』の取材に対し、「中国の学生のみなさんが、日本語の学習を通し、『笹川杯日本知識クイズ』への積極的な参加を通して、さらに深く日本を理解することを希望します。また今日、落選した学生のみなさんも、どうか失望なさらないように。日本財団は、今後も中国の有志の青年たちの人生の夢の実現を援助し、日中代々にわたる友好に貢献していきます」と述べた。

活発で見事な答弁は、貴賓と観客を感心させた
団体優勝の渤海大学

日本財団は、今後も素朴な方式で、日中友好交流事業に尽力し、両国の民間の長い友好において、次世代を養成していく。笹川氏は、日中両国の双方のますます密接になる経済、貿易、文化交流が日本語を学ぶ中国の学生たちにさらに大きなステージとなることを願っている。

個人優勝者を表彰する大島恵美子会長と丁立群・黒竜江大学副学長

大連外国語学院に優秀組織賞を授与する土屋善旦・蒲郡市市議会議長(左)、石橋寛治・伊丹市市議会議長(右)

団体優勝者と交流する石井克則・日本財団アドバイザー

大島美恵子・日本科学協会会長は、「日本科学協会は、1924年に成立し、日本の公益団体としては屈指であり、今後も中国の日本知識クイズ大会および図書寄贈の活動を引き続き推進し、中日両国の平和のために積極的に努力していきます」と記者に語った。(文・写真=孫立成)

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東北地域で初の開催となった「笹川杯日本知識クイズ大会」および日本語図書寄贈式は、大連外国語学院で挙行された。本大会の受け入れ者であった大連外国語学院は、2008年に準備委員会を設立させ、緻密な組織と周到な計画でもって大会の内容を豊かにし、クイズの問いは、広範囲で多様な形式にわたり、大会の成果をあげた。ここに感謝の意を表するものである。

 

人民中国インターネット版 2008年10月25日

 

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