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天安門広場で道具をチェックする踊り手たち |
国慶節の当夜、天安門広場で開催された「祝賀交歓の夕べ」の現場では、浙江省長興県から参加した「百葉龍」が多くの観衆の目を惹きつけた。様々な種類の蓮の花の図案が描かれた「百葉龍」はその起源を清朝に遡り、今日まで200年余りもの歴史を誇る。早くも1950年代には、北京に公演のために上京し、周恩来総理の接見を受けた。2008年、「百葉龍」は、第一期の国家非物質文化遺産リストに登録されている。
龍の踊り手の中間に、肌の色の黒い、痩せた、平凡な顔立ちの老人がいる。重い道具箱を背負い、人の群れのなかを進み、各々の問題を解決している。彼こそが「百葉龍」の継承人、談小明さんである。「百葉龍」の第七代「龍頭」として、60歳の談さんは、今回、三代で同時に参加している。息子の談勇さんは「龍頭」を舞い、孫の談強偉さんは、尾の部分を舞い、談さんは、チームの龍の舞の技術指導および道具類の管理修繕の責任者である。
談さんが生まれた長興県の天平村は、「百葉龍」の故郷である。かつては、この舞は余所者には伝えない秘伝だった。近年、「百葉龍」のさらなる発展のため、天平村は、長興県のその他の地区に門戸を開き、現在、全県下では12カ所の「百葉龍」センターで青少年と成人の踊り手を育成している。今回、天安門広場で舞われた60メートルの「百葉龍」は史上最大であり、以前のものより30メートルも長い。(文・写真 張春侠)
人民中国インターネット版 2009年10月2日
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