北京五輪 遠距離コメンテーターシステムを初採用

 

0.3秒とは、人間の目くばせの平均時間である。オリンピックグローバル情報技術協力パートナーである仏Atos Origin社によると、北京五輪に関する情報の発布時間はわずか0.3秒である。つまり、同じ試合結果について、アメリカのニューヨークの自宅でテレビを見る観衆と「鳥の巣」(北京における五輪メーンスタジアム)の現場で試合を見る観衆との時間差は、目くばせほどの時間なのである。

 

17日にわたる北京五輪の試合は非常に緊張しているし、数多くの競技施設に分散もしているので、40億人のテレビ観衆を擁する五輪大会にとって、全世界のテレビ中継機構に、当日の試合結果を迅速かつ正確に転送するのは最も重要な課題である。

 

五輪大会の成績発布は情報発布システム(IDS)を利用して実現することになっている。試合現場のリアルタイムの情報はこのシステムを通じて以下のところに転送される。(1)中国語、英語、フランス語で競技施設のスコアプレートに(2)コメンテーター情報システム(CIS)を通じて各国・地域のコメンテーターに(3)センターシステムに(4)IN-FO2008イントラネットを通じてオリンピック大会の選手、登録メディアとスタッフに(5)インターネットおよび世界各地のメディア、中継会社、通信社にも転送される。これらの選手の成績はほぼリアルタイムのほんの0.3秒で発布することが可能である。

 

「チャイナネット」 2007年12月21日

 

 

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