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北京オリンピックの多項目にわたる記録およびデータ報告

 

(二)、中国に残した遺産

1、社会

1)教育

中国の40万カ所の学校の4億の青少年がオリンピック精神の洗礼を受けた。550箇所を超える中国の学校と国外の学校が文化、スポーツ、および教育の交流を行った。

2)ボランティア

112万5799人が北京オリンピックのボランティアとしてエントリーした。10万人のボランティアがオリンピックとパラリンピックに直接参加した。40万人のボランティアが、主催都市の街でのニュース提供、語学サービスとそのほかのサービスに従事した。

3)公共衛生

世界保健機構駐中国代表、ハンス・トレドッセンは、北京オリンピックが公共衛生方面において大きな成果をあげたと称えた。

10万人の中国の調理師が食品衛生プロセスについて学び、食品検査員が20万人増加した。 

病院では、緊急事態に備えた演習を数多く行い、血液の備蓄量も増加した。北京では、新しい疾病予防および監督コントロールシステムを成立させた。オリンピックでは禁煙を実施した。

4)障害者への関心と愛

大通りやショッピングセンター、文化センターなどに車イス専用道を設けた。目が不自由な人にむけ、横断歩道に新型の信号を設けた。空港に身障者専用の駐車場を設けた。また身障者に関する積極的な報道に力を入れた。

2、都市インフラ建設および環境

1)交通システム

新しく建設された空港ターミナルは、旅客運送量が2400万人増加した。高速道路と北京―天津間の快速鉄道が増設され、3本の地下鉄が敷かれた。新環状線1本と空港への高速道路が開通した。

2)会場

23の競技場は継続してスポーツ会場、会議センター、公共イベント会場として使用される。6の大学構内の体育館は続いて学生の使用となる。オリンピックの国際ラジオセンターとメディアセンターは、将来的には大型会議と旅行業のサービスセンターとなる。

3)文化保護

考古学の専門家は、17のオリンピック会場の周辺160万平方メートルの土地に対し、調査を行った。700の古墓、1500件の文物を発掘した。6億元を費やし文化遺跡に対し維持修理を行った。

4)環境

空気の質を改造するにあたり、1400億元を投じた。オリンピック開催期間中、300万の車輌が減少し、オリンピック後も交通規制を継続している。6万の石炭炉に対し、改造を行い、汚染排出量を減少させている。多くのバスが天然ガスのエンジンに切り替わり、水処理システムも著しく改善されている。

3、スポーツ

全国のスポーツ施設とトレーニングセンターの数は著しく増加している。政府は大衆スポーツをさらに重視している。3分の1の中国人は、北京オリンピックの開催は、彼らのスポーツへの参加の度合いを強める、と答えている。

4、経済 

オリンピックは中国と世界のビジネス上の往来を増やし、中国のビジネスと旅行業の発展を促進した。オリンピックの公式スポンサーは、中国との連携を深めた。 都市のインフラは改善され、北京はビジネスの吸引力を備えている。国外の旅行社の中国旅行への契約数は増加、外国人は中国旅行に対する興味の度合いを深めている。アコールホテル集団とActisは中国にホテルを開業する計画を持つ。

5、無形遺産 

オリンピックは中国が世界で自身の地位を樹立する自信を高めた。オリンピックの経験は、千にも万にものぼる若いボランティアの生活に積極的な変化をもたらした。 

スポーツ促進発展および平和特別顧問のウレイフライダー・レイム氏はオリンピック後の報告書のなかで、「中国が(オリンピックを経てのち)示した友情、リーダーシップ、睦みあう精神は中国と世界の他の国家の間にわたる橋となることだろう」と述べた。

 

人民中国インターネット版 2008年12月15日

 

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