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上海万博へのカウントダウンがつづく

 

2010年の中国のビッグイベント上海万博もいよいよカウントダウンに入ったが、今回の万博は、国際金融危機の先行きがまだ不透明な状況の中で開かれることになるかもしれない。右肩上がりの状況ではないので、いくらか異なった様相になろうと思われるが、経済の波動を何度も経験していることもあり、かなり明るいムードに包まれていることもたしかだ。

要するに世界各国、各地域の産業、文化の成果が提示される機会であるので、今後の経済貿易の発展に大きく寄与することは疑いない。

中国は改革・開放30年の成果を世人に示し、次の30年の展望を世人に知ってもらうチャンスとして、大いに力を入れるべきであろう。

開催地上海は、長江デルタ地帯の中心であり、中国経済の飛躍的発展のエンジンの役割を果たしているところであり、各国、各地域から大勢の人が見学に来ることであろう。

中国も改革・開放30年で、すでに経済の規模では世界第三位となってはいるが、しかし、まだまだ経済大国、経済強国といえるレベルに達していないこともたしかだ。発展途上国として、経済の発展にはアンバランスのバラツキがまだ目立ち、さらなる強化が待たれる。そういう意味で、上海万博は他国の長所を学ぶ場ともなろう。

今回の万博はさらに、新型インフルエンザという不確実な要因を抱え込む可能性もあるわけだ。大勢の人が集まるので公共衛生面での対策も必要であろう。開幕の頃に新型インフルエンザが下火になっていればよいが、それでも万全の対策が必要であろう。その時になって慌てるよりも、転ばぬ先の杖ということを銘記してもらいたいものである。

長江デルタ地帯の視察、見学もスケジュールに組み込まれることであろうが、これも上海近辺の旅行社などにとってはビジネスチャンスであると同時に、企画力、組織力にとっての試練ともなろう。

10ヶ月や一年なんてアッという間に過ぎてしまう。上海の人たちにとってはたいへんなことであろうが、いろいろビッグ・イベントを催してきたノウハウの豊かな大都市上海のこと、満点を取ることを信じたい。(文=林国本)

 

「チャイナネット」 2009年6月26日

 

 

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