中国宇宙飛行士科学研究訓練センターの楊利偉・副主任は9日、現在中国は国内第2世代の宇宙飛行士を選抜中であり、その中に女性飛行士が含まれることを明らかにした。
同副主任によると、中国2世代目の宇宙飛行士は現在選抜中であり、その中には女性が含まれている。女性宇宙飛行士に求められる選抜基準は、男性飛行士とは異なる。志願者を対象にしたテストを通じ、女性宇宙飛行士選抜に必要な膨大な科学的データを畜積した結果、生理上から身体条件に至るまで、異なる基準が制定された。
同副主任は、国内第2世代宇宙飛行士に女性飛行士が含まれる可能性があるものの、2世代目の飛行士がいつ発表されるかについては、明言を避けた。
同副主任によると、女性宇宙飛行士の選抜基準には見直しの可能性があるものの、厳しいものになるとは限らないという。たとえば、第1世代宇宙飛行士選抜時に必要とされた身長は1メートル65センチから1メートル72センチの間だったが、第2世代では上限が1メートル75センチにまで緩和される。
また同副主任は、第2世代宇宙飛行士の数は多くなるとは限らず、中国宇宙事業の発展に伴い、飛行士の選抜間隔は徐々に短縮され、年齢層の幅広いチームが形成されることになると述べた。
さらに、同副主任を含む第1世代宇宙飛行士は次回ミッションに向けて準備中であり、宇宙空間でのドッキング訓練を行っていることを明らかにした。中国は次なるスペースミッションとして船外でのドッキングを計画している。船外活動については昨年既に成功、次回の有人飛行ではドッキングを目指す。「ドッキングには自動と手動の2つのシステムがあり、宇宙飛行士は現在次回ミッションに向け訓練中です」。
科学研究者を宇宙飛行士に育成する計画については、今のところないという。
「人民網日本語版」2009年8月10日
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