今年のフランクフルト国際ブックフェアでは、中国が初めて主賓国になった。このブックフェアで中国の図書は世界の読者にどんな一面を示したのだろうか。今回チャイナネットは、フランクフルトに行く前の外文局の周明偉局長に、中国の外国語出版のリーディングカンパニーンといわれる中国国際出版グループ(外文局)がブックフェアでどのような「お宝」を公開するのかを聞いた。
主賓国の意義は図書だけにとどまらない
フランクフルト国際ブックフェアの主賓国の意義は3つあると理解している。一つは展示の場で、図書を展示すると同時に中国の文化を展示することに広い意義があり、主賓国として図書以外の芸術や演芸など伝統文化や現代文化を紹介するチャンスも多い。
二つ目は交流の場だ。この場は図書の取引の場所であり、文化交流の場所でもあり、それぞれ違う文化の異なる考えや内容が展示される。展示の目的は簡単には表現できないが、より多くの交流を目指して努力する。
三つ目は、ブックフェアは私たちの出版レベルを向上させる重要なチャンスだと考えている。国際協力のパートナーや協力の内容、形式のいずれにも新しい要素があり、非常に良い学習のチャンスである。
出品図書は古典名作から最新本まで
外文局は60年の歴史ある出版機関で、毎年、様々な本を出版してきた。今回は1300種類の本を出品し、そのうち9割が11カ国語の外国語図書で、中国が出展する外国語図書の7割以上に上る。また400種類の新書のほか、ここ数年、売れ行きがよく外文局と中国出版業の実力を代表する全集や新書なども出展する。
全集は『本草綱目』のような古典名作の翻訳で、その他は人気のある語学関係や中国文学、中国の養生保健医療、小型の辞書など。その他にも様々な言語で中国の文化を紹介した映像の『漢字5000年』や、米国のイェール大学と20年にわたり協力して制作した、今のところ中国文化を紹介した最もいいシリーズなどがあり、教室にいなくても本場の中国語を勉強することができる。
また外文局は、出版している図書を分類目録という形で展示し、図書目録を見るだけでも中国を読解することができるようになっている。
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