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北京で翻訳理論、実践と教育のシンポジウム

 

林国本

北京第二外国語学院、中国翻訳協会主催、中国国際放送、チャイナネット協賛の翻訳理論、実践と教育のシンポジウムが10月17日から18日にかけて北京のリゾート地「蟹(かに)島」の会議センターで開催された。

改革、開放政策実施以来、中国と諸外国との交流と往来が、さまざまな分野でそれまでを超えるスケールで繰り広げられることになり、翻訳、通訳も花形の職業となり、多くの若者たちにとって、一つか二つの外国語を自由自在に使いこなして、外国人とのコミュニケーションを行なうことは、カッコイイ、重要な仕事と見られるようになり、多くの若者たちにとって夢を実現するためのフロンティアの一つとなっている。そして、この分野における理論面の発展にもめざましいものがあり、経験の蓄積という面でもかなりの進展が見られるようになった。

北京オリンピック開催の成功、さまざま国際会議の招致で、国民の眼はますます外へ開かれるようになった。このことは翻訳、通訳の分野にとって強い追い風となっており、テレビにおける英語、フランス語、スペイン語、アラビア語番組のオンエアも実現し、やがてはさらにその他の言語のオンエアも考えられている。中国の国際的地位の向上、経済力の増強により、対外開放もさらに深化すると見られている。

今回のシンポジウムはそういう意味でも、新しい時代の幕開けを告げるものといっても過言ではない。このシンポジウムにあわせて行なわれた第二回全国大学通訳・同時通訳のコンテストも、参加者の人数、若者たちの熱の入れ方をみても、この分野の今後における大発展を読み取ることができる。

私も長年、対日報道に携わり、余技としてマスコミのコンテンツの開発のために同時通訳の分野でパフォーマンスを続けてきた人間として、同時通訳のコンテストの評議員の仕事をおおせつかった。若者たちの成長ぶりを見て、大いに励まされた。

 

「チャイナネット」 2009年10月19日

 

 

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