「雪域高原―中国絵画作品展」がローマのベネチア宮で23日午後に開幕し、チベットの特徴が色濃い展覧会には初日にもかかわらず、イタリアやその他の国から数百人に及ぶ見学者が訪れた。
イタリアの芸術記者であるフィオリ氏は興味深く展覧会を鑑賞し「独自のスタイルを備えた作品で、チベットの様々な風景や遊牧民の風情を描き出している。描かれている人物の表情は非常に印象深く、私もチベットに行って本物の雪の高原を見てみたい」と話す。
またイタリアの芸術評論家のハレル氏は、中国の現代芸術家たちのテクニックや色彩について驚嘆する。「作品にはチベットで最も特徴的な光と空間がよく表れており、見ている人たちに、太陽に照らされ、どこまでも広がるチベットの広野にいるような錯覚を起こさせる。こうした独特な作品を見たのは初めてだ。これはチベットの地方文化と伝統を代表している」
今回の絵画作品展は、中国国務院新聞弁公室、イタリア中国基金会、中国美術家協会、在イタリア中国大使館が開催したもので、チベットが平和解放してから50年間に描かれた版画や油絵、布絵、水墨画など、著名な画家によるチベットをモチーフにした作品60点が展示されている。
中国が国外でこうしたテーマの総合的な絵画展を開催するのは今回が初めて。主旨はチベットが平和解放されて以来、各分野で発生した巨大な変化や自然の風景、文化景観をヨーロッパの人たちに知ってもらうことだ。会期は31日まで。
「チャイナネット」 2009年10月26日
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