豊かな地熱資源に恵まれた北京にまたひとつ、「世界一」が誕生した。北京のある温泉がこのほど、英ギネス世界記録本部の審査認可を得て、同本部が発行する「世界最大の室内温泉」の認定証を獲得した。
ギネス認定を受けたこの温泉の延べ床面積は9万8千平方メートル、温泉の深さは地下約3500メートル、平均温度は82℃、日平均湧水量は4000立方メートル。フッ素濃度の高い鉱泉水には、フッ素、鉄、マンガン、偏珪酸など各種ミネラルが豊富に含まれ、その水質はきめ細かく滑らかという。
地熱資源に富む世界の首都は計6都市ある。北京もそのうちの一つで、地質の長期変化の過程において、地下水位の大幅な低下や激しい造山運動を経て、北京エリア独特の地質構造と地形原形が構成された。
温泉旅行は世界的にブームとなっている。特に、米国と日本では、温泉旅行は余暇の過ごし方として極めて人気が高い。豊富な温泉資源を擁する日本には、温泉保養所が700軒以上、温泉旅館が1万軒以上あり、温泉地質や地形景観を売り物とした観光商品が出回っている。北京の温泉は歴史的に長いが、温泉観光産業の発展はかなり出遅れている。ここ数年の消費者の増加に伴い、温泉に遊びに行くことが一種の流行になり、温泉カルチャー旅行を中心とする観光業群がほぼ出来上がった。
「人民網日本語版」 2009年11月26日
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