来年の寅年を控えて、韓中日文化のシンボルとして虎を分析した「十二支の虎」という本が韓国で発行された。韓国「中央日報」の報道によると、この本は3カ国16人の学者が、虎の生態や語源、文化、民間物語、信仰、芸術、日常などに現れた虎の様子について解釈しているという。
中華世界壇では11月、中国画家の王焕富さんと鄭淑萍さんが12年を費やした100頭の虎を描いた100メートルの絵巻が展示された各国の絵画に描かれた虎はまったく異なる。中国の虎は顔が楕円で体も大きく、尾は体の大きさに比べて短い。韓国の虎は人に非常に近い存在として、神格化や擬人化されて描かれている。民画の「鵲虎図」は、松の枝に1羽のカササギが止まり、まるで虎と話をしているかのような情景で、虎はおどけていて親しみやすく、猫と間違えてしまうほどだ。
虎がいなかった日本では、韓国や中国とは違うスタイルの日本特有の虎が描かれた。日本の虎は竹林を背景にしており、韓国の松を背景にした絵とは違う。日本の虎は明治維新後、恐ろしく抑圧的な様子に変わっていった。
「チャイナネット」 2009年12月24日
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