中国計量科学研究院と清華大学が開発した携帯式質量分析器の試作機がこのほど、北京で発表された。この質量分析器は重さ10キロ未満の小型装置で、国外と同等水準を誇る。科技日報が3日伝えた。
中国では質量分析器を代表とする分析装置の鍵となる技術が欠如しており、これまで国内の質量分析器市場は国外の企業に独占されていた。第10次5カ年計画(2000年-2005年)がスタートしてから中国の科学技術計画に関連研究が組み込まれ、今回のような成果につながった。
研究チームは携帯式質量分析器の鍵となる技術を克服、鍵となる部品や装置全体の技術レベルは国外の同等の分析装置に匹敵する。
中国科学院大連化学物研究所の張玉奎院士によると、携帯式質量分析器の開発成功は、中国の質量分析装置産業の発展を推進するとともに、この分野に先進的かつスピーディな現場検査ツールを提供することになる。
「人民網日本語版」2010年1月4日
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