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在日大使館、2010年度中国政府奨学金生壮行会開催

孫建明公使参事官(左)と元留学生たち。段躍中撮影

『日本僑報』によると、8月24日、中華人民共和国大使館教育処にて「新中国留学生受け入れ事業60周年記念交流会並びに2010年度中国政府奨学金生壮行会」が開催され、秋からの留学を控えた中国政府奨学生が期待と緊張の面持ちで居並ぶ中、各界の名士がこれまでの留学事業を回想するとともに奨学生たちを激励、会場は終始和やかな雰囲気に包まれた。

中国大使館の孫建明公使参事官はこれまでの政府間留学交流を紹介、奨学生に対しては「自分の目で中国を見、各地を旅し、理解してほしい」と期待を寄せた。財団法人霞山会の山田正理事長は戦後の混乱期にもかかわらず交流が開始されたことを強調、現在でも日中両国で留学経験者の交流が続いていることを紹介した。また日中友好協会の高野倉和央事務局長は、「言葉だけでなく本当の意味での相互理解を進め、さらに相互信頼へと発展させてほしい」と述べた。

昨年度の奨学生・片小田廣大さんが中国留学での経験や感想を紹介、相手を思いやり、日中友好に尽力してほしいと後輩にエールを送ると、今年度の奨学生・佐々木理恵さんが「中国を理解し、現地の中国語を吸収するとともに、ボランティアなどにも参加したい」と前向きに力強く応えた。

交流会では参加者が自由に歓談、奨学生にとっては、中国大使館、外務省、文部科学省などの政府機関や留学・教育関係者、各団体などの関係者や経験者からさまざまな話を聞く貴重な時間となった。

この集いの中で特に多く耳にしたのは「相互理解」――現在日中両国には互いの情報があふれているが、その知識が決して全てではないということだ。自分の目で見、自分の言葉で相手と交流し、さらに自分を通して相手に自国を理解してもらうということが、両国の絆を強くする大きな力となるのだろう。奨学生の皆さんが、中国でかけがえのない濃密な時間を過ごし、国を越えて信頼できる仲間を見つけられるよう願って止まない。(林屋啓子)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月26日

 

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