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中日囲碁外交~見破られてしまった副団長の秘密~

中華人民共和国の建国当初、日本自民党顧問の松村謙三氏は、中国の囲碁代表団を日本に招いた。1962年、李夢華氏を団長、日本通で有名な孫平化氏(後の駐東京連絡事務所の首席代表)を副団長とする中国囲碁代表団が訪日を果たした。孫平化氏は囲碁に関しては全くの門外漢で、ルールさえも知らなかった。しかし、副団長になったからには、碁盤の前に座って、建前でも何局か碁を打たなくてはいけない。その為、彼にまつわる、当時の笑い話も少なくない。

訪問中、日本棋院は囲碁の対局の場を設け、「囲碁交流会」なるものが催された。ある対局で、日本の棋院代表者と中国代表団の副団長が碁を打つことになった。孫平化氏は来日前に香港に立ち寄ったとき、ある棋士に囲碁の必勝法たるものを教えてもらっていたので、最初の1手目は完璧だった。自分が主導権を握れる場所に碁を打ち、周りも賞賛の目を向けていた。しかし、彼のにわか仕込みの知識は、3手目の時にばれてしまう。なんと彼は、囲碁の「いろは」の「い」さえも分かっていないような場所に碁を打ったのだ。それを見た周りの人はと言うと、ちゃんと気持ちを汲み取ってくれていて、会場は大きな笑い声と拍手に包まれ、大いに沸いたのである。(写真は孫平化氏)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月8日

 

 

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