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中日韓女性比較①:おしゃれ志向 vs キャリア志向

 

「かわいい」をキーワードにコスプレやゴスロリなどユニークなファッションを作り出している日本の女性たち。韓国ドラマに出てくる女優たちのファッションはアジア地域の女性の手本となり、中国の女性は知性的な美で知られる。

カネボウ化粧品・美容研究所は今年3月と9月に、東京、上海、北京、台北、ソウルの18歳から59歳の女性450人(東京のみ468人)に対してインターネットでアンケートを実施し、その調査結果が14日に発表された。主な調査項目は生活、仕事、なりたい自分像、美容意識、カラー、メイクテイスト。

Ⅰ. 日本人はおしゃれ志向、中韓はキャリア志向

1、「今」を生きる東京女性

まず、「大切な時間」についての調査では、どの都市の女性も「家族と過ごす時間」が最も大切だった。

一方、北京をはじめ東京以外の4都市では「健康の時間」という答えが比較的多いが、東京では他の都市に比べ少ない。ソウルでは「習い事」、台北では、「勉強」の時間が大切としている。東京女性は、5都市中「仕事の時間」が大切と答えた人が最も少ない。

また、自由なお金の使い方を見てみると、生活に不可欠な「飲食」を除くと、ソウルをはじめとするほかの4都市では「貯金」の割合が高いが、東京の女性は「ファッション」に一番お金を使う。世代別に見ても、ヤングのみならず、アダルトも「貯金」の割合が低く、「ファッション」に最もお金を使っている。

以上から見れば、東京の女性は「今」を大切に生きており、将来のことはあまり意識していない結果となった。ほかの4都市の女性は、将来のために貯金し、健康や勉強を重視するなど、自分の将来を堅実に設計している姿が浮かび上がる。

2、「精神的ゆとり」を求める東京女性と「健康的な生活」を重じる北京女性

5年後の理想の生活としては「金銭的なゆとり」が5都市に共通するものの、「健康的な生活」より「精神的なゆとり」をかなり重視する東京女性の特徴が際立つ。

経済成長に伴い環境問題がクローズアップされている北京では、「健康的な生活」が重視されている。一方、東京女性の半数以上が「精神的なゆとり」を重視しているのは、経済発展が成熟期を迎えていることを反映した結果と考えられている。

3、高い収入を重視するソウル女性と人間関係を重視する東京女性

東京女性の特徴が際立つのが仕事に対する意識である。東京、上海、北京、台北、ソウルの5都市の女性の中で、「高い収入」や「キャリアアップ」といったことを重視している人が少ないのは東京女性だけだ。逆に、「人間関係」を重視するのも東京女性が他の都市に比べて非常に多い。「プライベートとの両立」は東京とソウルに共通した顕著な特徴となっているが、ソウルの女性は「高い収入」や「仕事内容」を極めて重視し、東京女性との共通点は少ない。

この現象について、カネボウ化粧品・美容研究所は次のように分析している。東京で職場の人間関係を重視するのは、特にヤングの世代だ。日本では、仕事とプライベートの両立を大切にしながらも、職場の人間関係がそのままプライベートへと移行し、職場の同僚が友人となり、異性なら結婚相手へと発展するという環境が以前からある。近年、職場結婚比率は下がってきているものの、国際比較ではまだ高いということからも職場の人間関係重視が裏付けられる。

しかし、東京女性は仕事に関心がないかというと、そうではない。東京女性の中で「やりがい・充実感」を選ぶ女性が最も多く、他の都市と比べて突出している。上昇志向や金銭へのこだわりをあからさまに出すのは好ましくないという日本人の気質も回答に表れていると考えられる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月17日

 

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