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大学生が選ぶ中国の文化イメージ トップ10

中国の文化を代表するものと言えば、あなたは何を思い浮かべるだろうか?孔子だろうか、それとも万里の長城や「鳥の巣(北京国家体育場)」、はたまた京劇だろうか。北京師範大学芸術メディア学院院長の玉一川教授と文学院の董暁萍教授は、国家社会科学基金の主要プロジェクトである「国の文化ソフトパワー発展戦略研究」に先立ち、「中国文化イメージ調査報告」という中間報告をまとめた。この報告は、半年近くに及ぶ全国の大学生へのアンケート調査に基づくものである。調査によると、270あるキーワードのうち、最も中国を代表するイメージとして選ばれたトップ10は、中国語(漢字)、孔子、書法(書道)、万里の長城、五星紅旗(中国国旗)、漢方医学、毛沢東、故宮、鄧小平、兵馬俑だった。

現代文化の代表格よりも伝統的なものが中国のシンボルとして選ばれている事が分かる。例えば、現代を象徴する人々、劉暁慶(女優)、韓寒(作家・ブロガー)、崔建(歌手)、李沢厚(思想家)、宋祖英(歌手)、周杰倫(歌手)、鄧麗君(歌手)などはトップ200にも入らなかった。科学者と最先端科学技術を代表するものとして、袁隆平(ハイブリット米の父)、陳景潤(数学者)、Lenovo(聯想:レノボ、パソコンメーカー)、Baidu(百度:バイドゥ、検索エンジン)などを選んだ人は半分くらいだった。文学の象徴としての孫悟空(西遊記)、林黛玉(紅楼夢)、阿Q(阿Q正伝)、許三多(士兵突撃)などもトップ200には届かなかった。

玉一川教授によると、大学生は全般的に、非物質文化や伝統文化に大きな価値があると感じている。その一方で、現代の文化や文学などを過小評価する傾向にある。これは新たな流れのなかで、国民の芸術的な教養を高めることによって中国の現代文化、科学技術やメディアの影響力を強めるにはどうすれば良いかと言う課題を我々に残した。また、この調査では、現代の大学生の目に見えない二重人格的で不安定な性格をより一層はっきりと示し、それに対する解決策にも言及している。即ち、上位に選ばれた中国の文化イメージの影響力の実態、そして小中学生の授業や教材、または文化・芸術産業のなかで、それがどのように作用しているかについて研究すると共に、そのような隠れた二重人格についても更に掘り下げて研究を進めるという事である。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月4日

 

 

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