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上海万博日本産業館JALステージで『トイレの神様』を披露する植村花菜さん(写真提供・日本産業館) | 最近、日本中を感動させた歌、『トイレの神様』が中国で大ヒットしています。その歌が伝えた家族への思いは中国人に感動を与え、「聞くたびに泣きます」という感想をよく耳にします。
『トイレの神様』は、日本の歌手植村花菜が自身の経験に基づき、かつての生活を再現した歌で、祖母との思い出、家族への反発、祖母との別れなどを紹介しました。この歌で、彼女はNHK紅白歌合戦に初出場。そして、オリコン週間ランキングで2週連続1位を獲得しました。
ちなみに、彼女は上海万博に出展した日本産業館のJALステージで『トイレの神様』を熱唱したことがあります。スクリーンに映し出された中国語の歌詞を読んで、涙を流した中国人の観客もいました。これは彼女にとって初の海外ライブでした。
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写真提供・日本産業館 |
『トイレの神様』が中国で大人気になった理由としては、「80後」、「90後」と呼ばれている若者たちの多くは故郷を離れ、大都市で仕事をしているため、子ども時代の思い出、家族への思い、絆、反発、後悔などに対して、日本の若者と共通する感覚を持っていることがあると考えられます。
ネットユーザーの声
「日本で『2010年最も泣ける歌』に選ばれた『トイレの神様』は、子どものころ祖母と一緒に生活した女の子の経験を歌っている。ギターが奏でる淡々としてもの悲しいメロディーが響く中、私たち誰もが出会うような物語が語られると、中国の古い言葉『子欲養而親不待』(親孝行をしようと思い立った時にはすでに親はいない)を思い出す」
「私は子どものころ、おじいさん、おばあさんと一緒に生活していたが、大きくなった今は1年に1度会うかどうかになってしまった。この歌を聴いて子どものころを思い出し、近いうちに必ず会いに行こうと思った」
「私も含めて中国の一人っ子世代には、子どものころおじいさんやおばあさんが学校の送り迎えをしてくれたという人が多い。この歌は祖父母とのたくさんの楽しい思い出を呼び起こすので、中国の若者にはとりわけ胸にしみるのでは」
人民中国インターネット版 2011年1月13日 |