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書家・王友誼の新作『四書・王友誼大篆写本』出版

 

文・写真=王焱

現代の著名な書家、王友誼の手になる完全版『四書・王友誼大篆写本』が中国線装書局より出版された。この大書は、大篆(前11世紀~前771年の西周時代に普及した書体)により、中国の代表的な経典である四書、『論語』『孟子』『大学』『中庸』を写したもので、3年を費やし、併せて6.7万字、36冊となっている。

出版記念セレモニー

1月20日の出版記念セレモニーの席上、王氏は、孔子、孟子の文章は、当時の文字で記されるべきであると述べた。また、近年、中国では、大量の戦国時代、秦代、漢代の竹簡が発見されているが、四書のそれはみつかっていない。ゆえに氏の初志は、四書の大篆の写本を創作することであり、それはついに実現され、先賢および後進にむくいるものとなった。

王氏によれば、2007年、筆をとった時期、健康状態が優れず、完成できるかどうか心もとない状態だったという。だが、写本を続けるうち、体が次第に回復した。「もしかしたら孔子孟子という先賢の助けかもしれません」と王氏は笑いながら語った。

書家の王友誼氏

現場で本のはしがき、あとがきを鑑賞するゲスト

王氏によれば、本書の出版に加え、36話分の映像資料が制作されており、1冊ごとに、四書のなかの重要な箇所について詳細な解説と書法の実演を添える。

プロフィール
王友誼氏 1949年北京の平谷区に生まれ、40年間書道に勤しむ。平谷区書道界のリーダー的な書家。篆書体の研究を長年続け、造詣が非常に深い。筆に独特の風格があり、作品は大らかさを漂わせると同時に篆書体の独特の特性を残す。また現代書道ならではの鑑賞性の高いものである。これまでの著書に『大篆基礎入門』『篆書実用章法』『文字を解き、文字を説く・王友誼篆書写本』などがある。

 

人民中国インターネット版 2011年1月30日

 

 

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