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春節(旧正月)に北京で行われた将棋大会の優勝者にトロフィーを手渡す青野照市九段。 |
北京将棋トレーニングセンター主催の「豊田通商杯」将棋大会が春節(旧正月)期間に北京龍潭湖廟会(縁日)で開催された。およそ100人の中国人学生が小学生の部、中学生の部、大学生の部に分かれて戦った。
大学生の部で優勝した李响さん(21歳)は「日本将棋では取ったコマが使えるという吸収文化はすごい。将来は将棋の普及活動にかかわる仕事をしたい」と話した。日本のプロ棋士青野照市九段、早水千紗女流二段も来場し、大盤解説や指導などを行い、子どもたちも真剣に耳を傾けた。「海外で将棋が行われている国の中で中国が断然トップ、将棋を通して文化交流を広げたい」という。
北京では最も古い正月の縁日の一つの龍潭湖廟会には、中国将棋、チェス、碁などをするコーナーが設けられて、中国のプロ選手が現場で指導することで、ファンの人気となっている。2003年から日本将棋が加わった。北京で日本将棋の普及活動をしている李民生さんによると、同大会に参加する人の数は毎年増えており、北京での日本将棋人口はおよそ8万人に及んでいるという。(文、写真=王征)
人民中国インターネット版 2011年2月11日
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