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中国パンダが日本政府と民間で再ブーム 「パンダ外交」効果顕著

 

資料写真:四川ジャイアントパンダ保護基地での「ビリー」

5歳のジャイアントパンダ「シエンニュ」と「ビリー」が日本に到着、日本で再び「パンダブーム」が起こっている。各主要メディアは2月21日付で、中国からの2頭のジャイアントパンダは、民衆の間にブームを巻き起こすだけでなく、日本政府の対中外交の期待ともなっているという内容の論評を発表している。

AP通信社の2月21日の報道によれば、日本のマスコミ関係者は既に2頭のパンダの住まいとなる上野動物園に待機し、その「感動の」瞬間を心待ちにしているという。東京都は今後、毎年この2頭のジャイアントパンダのために95万ドルを中国に支払う。この「レンタル料」は、大地震で損壊した四川ジャイアントパンダ保護地区の再建や中日合同で行われるパンダ繁殖計画等の資金として使用される。しかし、日本政府の商業及び旅行担当官の試算によれば、ジャイアントパンダがもたらす収益はそのコストを大きく上回るものになるという。

報道によれば、日本は今回のパンダ来日が、領土問題によってギクシャクしている両国間の関係を改善し、さらにその経済を刺激するきっかけとなることを願っているという。前原外相も先日、「パンダに来てもらって、人気者になって、たくさんの日本の方に見ていただくことによって、対中印象がより良くなることを期待しております。」と語った。

また、フランス通信社の2月21日の報道記事には次のように書かれていた、東京上野動物園付近の沿道にはすでに多くのパンダの絵入り旗が飾られている。上野動物園は今回のパンダ訪日により来園者数が激増すると見ており、日本政府はこれで中国との関係が落ち着くと見ている。数ヶ月前には、領土問題でヒートアップした両国だが、日本政府は、パンダが日本国民の中国に対する感情を良い方向へ導くきっかけになると期待を寄せている。

また、報道では枝野官房長官の発言を引用し、次のように述べている。「中日間には様々な問題が存在していることは否定できないが、今回の件が、両国民の相互理解を深めるきっかけとなることを信じている。」

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月23日

 

 

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