会場の様子
中国住宅都市農村建設部と日本の独立行政法人国際協力機構(JICA)が共催する「下水汚泥の適正処分・資源化のためのセミナー」が2月21日から22日まで北京で開かれている。
中国住宅都市農村建設部とJICA が2009年10月に開始した協力事業「汚水処理場のグレードアップ改造と運営改善プロジェクト」の重要な一環である今回のセミナーは、中日両国の汚泥処理における交流と協力を促し、日本の汚水処理場における汚泥処理技術の発展と実際の利用状況を把握し、中国の汚水処理場における汚泥処理と資源化技術の参考にすることを目的としている。
セミナー初日、中国住宅都市農村建設部・村鎮建設司の趙暉副司長、在中国日本国大使館の岩本桂一経済部参事官、JICA中国事務所の中川聞夫所長があいさつした。中日双方は、インフラ分野における下水処理という極めて重要な課題をめぐって有意義な意見交換を行い、今回のセミナーを民間企業がパートナーシップを築くための一つの良い試みとし、両国間の戦略的な互恵関係を具体化し、中日友好のさらなる発展に大きく期待できることを示した。
今回のセミナーには、汚水処理分野の専門家や学者、関連事業に取り組む企業、環境機関などの代表200人以上が参加した。
21日のテーマ「汚泥処理」について、中国住宅都市農村建設部・都市建設司の張悦司長と日本の国土交通省下水道部の白崎亮下水道技術開発官は、中国側と日本側の汚泥処理に関する計画、政策、展望などについてそれぞれ演説を行った。
張悦氏は演説の中で、「十一・五(第11次5カ年計画)」期に全国の汚泥処理能力は年間20%増加したことを明かした。2011年1月末現在、全国の1日あたりの汚泥処理量は1億3000万立方メートルにのぼり、「十一・五」の最初の年である2005年末の倍になっている。「十二・五(第12次5カ年計画)」期に入っても、汚泥処理の無害化・資源化事業は引き続き国家レベルで高度に重視され、温家宝総理と李克強副総理から重要な指示を受けている。また、「汚泥処理技術に関する手引き」は作成の最終段階に入り、近く正式に公布される見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月22日
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