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日本大地震後、初の中日大規模青少年交流開催

 

中国中日友好協会の招きに応じて、2011年第1陣の中日友好日本高校生代表団が29日北京入りし、4月4日まで1週間に渡る訪中を始めた。今回の訪中団は日本の大阪府、兵庫県、愛知県など6の県の42ヶ所の高校から集まった94人の生徒と先生からなっている。日本東北関東大地震発生後、初の大規模な青少年交流活動として、中国社会各界からの注目を集めている。

今日30日、訪中団一行は北京市の西郊外にある清華育才実験学校を訪れ、両国の高校生は共に英語の授業を受けたり、バスケットをしたり、縄跳びをしたりして、生き生きとした交流を行った。言葉は通じませんが、両国の生徒たちは英語と身振りで積極的に交流しあい、中には、電子辞書を調べる生徒や漢字を書き交わしてコミュニケーションをする生徒も多くいた。わずか3時間の交流だったが、「制服が違うだけで、悩みや関心事は変わりませんね」、「日本人の学生は思った以上に活発だし、可愛いですね」という声が聞かれた。「もっと時間があれば、もっと話し合いたい」という生徒が数多くいる一方、お互いのメールアドレスを交換する姿が多く見られた。

その後、両国の生徒たち110人余りが中国中日友好協会主催の歓迎会に参加した。歓迎会で日本の生徒たちは自ら画いた地図を持ちながら、大地震の被災状況や福島第一原子力発電所の危機などについて説明した上で、「心を暖まる支援を下さった中国の人々に感謝をいたします」と語った。一方、清華育才実験学校の生徒と教師は『相信愛』(愛を信じて)という四川大地震の被災地の人々のために作曲された歌を歌って、「愛さえあれば、必ず未来がある」というメッセージを伝えた上、生徒たちと教師からの義捐金と折り鶴を訪中団の学生代表に贈り、「ぜひ、被災地の再建に役立ててください。私達の気持ちもぜひ、被災地の皆さんに伝えてください」と語った。

主催側の井頓泉中国中日友好協会副会長は挨拶の中で「中国の多くの人々は日本で発生した巨大地震を自らのことのように感じており、被災地の人々の生活に深く関心を持っている」と被災地の住民の方々へお見舞いのメッセージを送った上で、「中日友好の未来を担う若者たちは生き生きとした交流を通じて、お互いの国の文化と歴史への理解を深め、将来両国の友好をめぐる新しい局面を切り開くために共に頑張ってほしい」との期待を話した。これに対して、訪中団の林昭嘉団長は「大地震が発生して以来、中国を含む多くの国から援助を頂いて、心より感謝いたします。その支援と期待に応えられるように、頑張って生きたい」との気持ちを話し、「両国の青年が交流を通じて、共に成果を分かち合い、助け合いながら困難を克服できるような友達になってほしい」と語った。

なお、訪中団は31日の午後まで北京を訪問し、その後、南の南京市と上海市を訪問する予定だ。

 

「中国国際放送局 日本語部」より 2011年3月31日

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