王恵麗＝文・写真

2011年4月9日、北京インターナショナルホテル・コンベンションセンターで記者会見が行われ、太平洋アジア観光協会（PATA）組織委員会が同協会60周年式典大会の準備状況とイベント内容がメディアに対して明らかにされた。PATA副主席で管理部主任のジョン・コルドウスキ氏、中国国家観光局観光促進と国際連絡司の満宏衛司長、北京市観光発展委員会の于徳斌副主任らが出席した。

記者会見の現場

コルドウスキ副主席はあいさつの中で、中国の観光業は大いに発展しており、基幹産業として発展する勢いだ。また、北京は中国の首都として独特の趣と姿を持っており、世界の旅行客に大きな魅力を放っている。PATAは、今回の式典開催では、主催者である中国国家観光局と北京市人民政府のひとかたならぬ支持をいただいた。私は北京観光におけるサービス、接客能力と観光業の発展に大きな自信を持っている。同時に、中国観光業の発展がアジア太平洋地区、ひいては世界の観光業の中で素晴らしい成績を上げることを期待すると述べた。

満司長は記者会見の席上、このイベントには3つの特長があると紹介した。1つは今回の開催は中国の「第12次五カ年規画」（2011～2015年　「十二・五」）スタートの年に、また北京市が中国独特の世界的都市建設に取り組む時期にふさわしいこと。2つ目は、プランのレベルが高く、規模が大きく、内容が豊富だということ。今回のイベントには66の国と地区、400以上の機関の約1000名の来賓と代表が参加し、中国の国家指導者が関係イベントに出席し重要な講話をする予定となっている。3つ目は、テーマが鮮明でポイントをついたものであること。今回のイベントは「ともに作り上げる観光：過去、現在、未来」をテーマに、過去の華やかな業績を回顧し発展の経験を総括する。これはアジア太平洋地区の観光業、ひいては世界の観光業のまったく新しい構造と素晴らしい未来をともに作り上げることに実際的な意義を持つものだ。

中国国家観光局観光促進と国際連絡司の満宏衛司長	PATA副主席で管理部主任のジョン・コルドウスキ氏

于副主任は記者会見の席上、PATA成立60周年記念式典の開催は世界の観光業における北京の国際的影響力を高め、北京の「世界都市」イメージ作りに大きな意義を持つことを指摘した。また、組織委員会は大会の運営と接客、セキュリティー業務を高いレベルで行い、大会が円満・成功裡に行われることを確保する。同時に、PATA大会という舞台を通して各方面との交流・協力を強め、海外からの観光客誘致推進、都市観光の国際競争力のアップ、北京を国際一流都市へという目標の実現に努力すると述べた。

世界三大観光組織の1つとして、PATAはアジア太平洋地区旅行と観光業の持続可能な発展に力を尽くす非営利的会員団体であり、長年アジア太平洋地域の観光資源の融合と発展に積極的にかかわってきた。4月9日から13日まで、北京で開催されるPATA60周年記念式典では、PATA理事会会議、記念式典開幕式、PATA会員全体大会など20余りのイベントが予定されており、来賓には北京の都市としての魅力と文化の奥深さを十分に伝えるという。

PATA（Pacific Asia Travel Association：太平洋アジア観光協会）は、アジア太平洋地域への観光客誘致と域内交流の活性化を目的に1951年ハワイで設立された広域観光団体。事業本部は米国・サンフランシスコにあり、タイ・バンコクに運営本部を持つ。政府会員、航空会社、旅行会社から出版・広告会社など、世界に約1万7000の会員が参加している。

人民中国インターネット版　2011年4月10日