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日本語劇「珈琲店的太太」が大盛況 ――震災チャリティーもかねて

 

                       馬島由佳子=文・写真 

日本語劇「珈琲店的太太」が北京市西城区宣武門にある繁星戯劇村伍劇場で4月8日~10日まで上演され、好評のうちに終了した。

演じたのは中国人(華僑を含む)、日本人それぞれ3名ずつで構成され、全員が北京在住者有志という異色のメンバー。

先輩たちから特訓!?を受けるシンジ

アクション俳優になる夢を抱いて北京にやってきたシンジが食料品問屋でアルバイトを始める。先輩店員たちは得意先の喫茶店の奥さんに夢中。素敵な奥さんの話を聞いたシンジは、ひと目会いたいと思い喫茶店の配達を希望する。しかし、配達に行く前に修行が必要だと先輩たちから無理難題のレクチャーを受けることに。その中で本来自分が北京にやってきた理由の、アクション俳優になる夢を再確認する。140席は中国人と日本人の観客が半々。場内は終始、観客の笑いであふれかえっていた。

アルバイトの仕事はジャガイモの皮むき 完璧な日本語のセリフを披露する于智為さん(中央)

主役を演じた清華大学大学院留学生の倉重拓さんは「とても緊張しましたが、精いっぱい演技をしました。観客の皆さんと時間を共有できたことがうれしい」と笑顔で話していた。日本語は大学で第二外国語として勉強し、あとはアニメを見て日本語を覚えてしまったという中国人の于智為さんは、「出演の誘いをいただき、脚本を読んだらおもしろかったのでやってみようと思いました。セリフが全部日本語で不安でしたが、日本人出演者が親切で一緒に頑張ろうと励ましてくれました。練習中も家族のような温かさがありました」と目を輝かせていた。実は于さんは流暢な日本語どころか、みごとな大阪弁を早口でまくしたて日本人観客は舌を巻いていたのだった。

今回の公演は東日本大震災のチャリティーもかねていた。「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分!」川邊誠さんが主役を励ますセリフは、日中の来場者を勇気づけた。

「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分!」川邊誠さん(右)

 

人民中国インターネット版 2011年4月12日

 

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