4月7日、程永華駐日中国大使は新潟県を訪問し、泉田裕彦新潟県知事、篠田昭新潟市長と個別に会見し、華僑華人や留学生の代表と懇談するとともに、新潟総領事館の館員を訪ね、慰労した。これには王華・総領事、宮暁冬副総領事が同行した。駐日中国大使館ウェーブサイトが伝えた。
泉田知事、篠田市長との会見で、程大使は日本の「3・11」地震で大きな被害がでたことに見舞いの気持ちを表し、地震の発生以来、中国政府と国民が日本の救援活動を積極的に支援してきたことを紹介、被災地が一日も早く困難を克服し、復興をとげるよう希望すると述べた。また中国としては、引き続き日本の必要に基づいて、できるかぎりの援助をしたいと表明した。
程大使は次のように述べた。今回の災害にあたり、日本の東北と関東で暮らす中国公民も大きな被害を受け、多くの人が仕事を失い、生活できなくなった。駐日中国大使館、新潟総領事館などは、自由意思の原則に基づいて、これらの中国公民が被災地から避難し帰国するのを積極的に助けた。そのうち約5300人が新潟空港経由で無事帰国した。この過程で、新潟県と新潟市から強力な支援と協力が寄せられたことに心から感謝したい。
泉田知事は次のように表明した。今回大地震と大津波が起きた後、中国政府から心からの見舞いと物心両面の支援が寄せられたことに深く感謝する。また新潟総領事館と新潟華僑華人総会は被災地に義援金を送り、友好省の黒竜江は新潟県に1000台のラジオを贈った。これは中国側の被災地の人々への友好的気持ちの現れだ。
泉田知事は次のように表明した。駐日中国大使館、新潟総領事館の積極的な努力の下で、中国政府は1週間足らずの間に、迅速かつ混乱なく、多数の中国の人々を被災地から無事避難させ、帰国させた。自国民の保護業務が非常にうまく進められたことに、敬服している。同時に、中国の大使館・領事館は被災者の避難所への収容や世話のほか、旅券・ビザ手続きなどで高い能率を示した。今後われわれは危機管理と対応の面で、中国との経験交流を強める必要がある。
篠田市長は程大使からの見舞いと中国政府からの力強い支援に感謝するとともに、次のように表明した。地理的な位置と交通の便利さから、新潟市はこれまでずっと、中国など北東アジア各国と密接な交流・協力関係を保っており、今回中国大使館と領事館が中国の人々を被災地から避難させ帰国させる過程で、必要な協力を行った。自国市民の生命・財産の安全を守る中国政府の対応と行動の速さは想像を超えており、われわれも学ぶべきものだ。今後も引き続き、中国と各分野の友好交流と協力を強化したい。
新潟華僑華人総会の恵京仔会長、王裕晋副会長、夏麗峰事務局長および新潟大学中国留学生会の王暁莉副会長らとの懇談で、程大使は新潟地区の華僑華人と留学生に見舞いを述べ、今回中国公民を無事被災地から避難させ帰国させる過程で、華僑華人、留学生が献身的な、全力を尽くす精神を示し、重要な役割を果たしたことに感謝した。そして、大災害を前にして、同胞が助け合い、多くの感動的な出来事が生まれ、中国人の血は水より濃く、大きな愛には限りがない精神がよく示されたと指摘した。華僑華人と留学生の代表は程大使の心遣いに感謝し、それぞれ今回の忘れがたい体験を語り、大使館・領事館と一緒に同胞の帰国を助ける活動に参加できたことを誇りに思っていると述べた。
程大使はまた、新潟総領事館の全館員と家族を親しく訪ね、慰労した。そして次のように述べた。今回、自由意思で被災地から避難し帰国する中国公民を助ける過程で、新潟総領事館は、王総領事、宮副総領事を先頭に、厳しい試練に耐え、任務を立派に果たし、国内外から十分な評価を受けた。総領事館が今後の業務でますます頑張り、積極的対応によってさまざまの困難を克服し、一層優れた成績をめざすよう希望する。
「人民網日本語版」より 2011年4月17日
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