マグニチュード(M)9.0を記録した東日本大震災の発生から1カ月余りが経った16日、香港発の日本向けツアーが催行された。ツアー客は3グループの計70数人で、沖縄と北海道に向かった。
これら3ツアーは、香港から日本へのツアーを専門に取り扱う香港の旅行社2社が主催した。日本政府観光局(JNTO)香港事務所の田口一成所長が香港国際空港でツアー客に記念品を贈呈し、香港からの震災支援について感謝の意を示した。
主催旅行社のひとつである香港縦横旅行社の袁・業務担当マネージャーは、「多くの香港市民から、日本向けツアーの再開時期に関する問い合わせを受け、日本の多くの場所は安全であることから、今回のツアー再開に踏み切った」と話した。
また、香港特別行政区政府(香港特区政府)が今もなお、日本の大部分の地域に渡航警告を出していることについて、袁マネージャーは「日本政府が安全を保障していることを確認した上でツアーを再開した。保険約款にもとづき、出発の4日前以降に旅行目的地でM5.0以上の地震が発生し、ツアー日程に影響が及ぶと予想される場合は、ツアー代金を全額返金する。また、ツアーコンダクターは毎日、ツアー客に対し、日本国内の地震情報を提供することになっている」と説明した。
あるツアー客は、「家族4人での日本への旅行をかなり前から計画していた。計画をあきらめたくはないし、北海道は福島とはかなり離れているため、それほど心配する必要はないと思った」と話した。また、別のツアー客は、日本への観光旅行をすることで、気持ちの上で日本を支援したいとの希望を語った。
香港観光業関係者は「間もなくやって来るイースター休暇中、日本向けツアーは例年の半分ほどに減り、30から40グループとなる見通しだ。今のところ、数百人が申し込んでいるが、イースター休暇の売上は前年同期比3潤オ4割落ち込むことは避けられない」と予想している。
「人民網日本語版」より 2011年4月18日
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