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中国の小学生が福岡で野球交流

 

                         文・写真=馬島由佳子

 2011年4月、北京市内にある日本料理店で「夢パンダキャンペーン」が行われた。

これは、中国河北省石家荘の河北師範大学付属小学校野球チームの小学生たちに、日本の小学生と野球交流試合をしてもらおうと、日本への遠征費用を集めるチャリティーイベントだ。

河北師範大学付属小野球チームの子どもたち(写真=豊岡孝章)

日本遠征を発案したのは、2010年7月から石家荘で野球の指導にあたっている青年海外協力隊員の豊岡孝章さん。豊岡さんの任務は、得意の野球を子どもたちに教えることだ。小学校で野球チームをつくり、放課後、熱心に指導をしている。

写真=豊岡孝章

メンバーは1年生~6年生まで50人弱。日々練習を重ね、豊岡さんの野球についての話や日本のプロ野球の話を聞くうちに、子どもたちは日本の小学生と試合をし、本物のプロ野球試合を観戦したいと願うようになった。豊岡さんは自分の出身地である福岡県宗方市へ子どもたちを連れて行き、野球交流をすることを決意した。実際に日本行きを希望する子どもは20人。子どもたちの家族も理解し応援してくれるが、家庭の経済的な事情などで旅費を用意できない子どもたちもいた。豊岡さんは、20人全員の夢を実現しようと駐中国日本大使館一等書記官の大崎佳奈子さんに相談した。大崎さんは遠征費の寄付を募ることを提案した。そして、今年2月に日本にやってきたパンダ「力力」と「真真」にちなみ「夢パンダキャンペーン」として、寄付に協力してくれた人にはパンダのぬいぐるみを贈ることを思いついた。

北京在住の福岡県の人たちが多く集まった

昨年12月から寄付活動を開始し、10日、豊岡さん大崎さんがそろって、北京市内で寄付してくれる人たちにパンダのぬいぐるみを手渡すイベントを実施した。豊岡さんは「皆さまのおかげで、日本遠征への夢の実現に近づきました。子どもたちに、最高の思い出になった、楽しかったと言ってもらえるように素晴らしい野球交流にしたいと思います」とさわやかな笑顔で話した。日本への出発予定は7月23日だ。

大崎佳奈子さん(左)と豊岡孝章さん(右)

 

人民中国インターネット版 2011年4月25日

 

 

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