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「塞外の江南」寧夏紀行⑧旅游篇
見どころ満載 寧夏観光

 

文=原絢子 写真=孫雅甜

①「東洋のピラミッド」西夏王陵

西夏王朝の歴代皇帝の陵墓。銀川市の北郊外、賀蘭山の東麓に位置する。

西夏王朝の陵墓のうち最大規模の「3号陵」

50平方キロにおよぶ王陵区内には、9つの陵墓と大きさや形状がさまざまな陪葬墓が250あまりある。王陵区の中央に位置する最大規模の陵墓は「3号陵」または「泰陵」と呼ばれ、初代皇帝の李元昊の陵墓ではないかと推定されている。  

3号陵の近くには、3号陵の復元模型や西夏の歴史・文化を展示した西夏博物館がある。漢字に似た独特・複雑な文字で、見る者のロマンを掻き立てる西夏文字も展示されている。

彩色上絵を施した型抜きの仏像

灰陶の屋脊獣(屋根に館る動物)

瑠璃の迦陵頻伽(かりょうびんが/上半身が人、下半身が鳥の仏教における想像上の生物)

瑠璃の摩羯(マカラ/インドの想像上の生物)

西夏の木俑(木製の人形)

②賀蘭山岩画  

人や動物、狩猟や祭祀の様子などを描いた絵が残っている。いずれも素朴な絵だが、古代の人々の生活様式や宗教観が伺える。

③須弥山石窟  

北魏時代に造られ始め、西魏、北周、隋、唐と造営が続けられた。現在は150あまりの石窟が残り、2キロにわたって分布している。

④沙湖  

湖と砂丘の対比が美しい観光地。湖にはアシが茂り、鳥や魚が戯れる。砂丘ではラクダ乗りやサンドドライブなどが楽しめる。

⑤中国映画ファンはぜひ 鎮北堡西部影視城  

銀川市郊外にある映画・ドラマの撮影所。張芸謀の代表作である『紅いコーリャン』をはじめ、何平監督の『双旗鎮刀客』や謝晋監督の『牧馬人』など、ここから世界へ飛び立っていった作品は多い。   もともとは明清時代の要塞の跡であった。1980年代から多くの映画監督がここで撮影するようになり、その名が知られるようになった。現在は観光地として整備され、映画のセットが撮影当時のまま保存されている。また、切り紙細工や刺繍、フェルト作りの実演などもあり、中国の民間文化を体験できる。

鎮北堡西部影視城

⑥回族の歴史文化を知る 中華回郷文化園  

銀川市市内から車で30分の距離にある中華回郷文化園は、白を基調としたイスラム建築群で構成されている。メインゲートはインドのタージ・マハルを模している。そのゲートをくぐって中に進むと、正面には中国回族博物館がある。豊富な資料と貴重な実物、模型などで回族の歴史や文化を詳しく紹介しており、興味深い展示も多い。  

⑦黄河と砂漠の景観 沙坡頭  

寧夏西部の中衛市に位置し、「砂漠、黄河、高山、オアシスのシンフォニー」と称えられる魅力的な自然景観が広がる観光区。ラクダに乗ってどこまでも続くトングリ砂漠を体感したり、羊の皮を浮き袋にして作られた筏に乗ってゆったりと流れる黄河を漂流したりと、さまざまなアトラクションも楽しめる。  

沙坡頭はまた、砂漠緑化のモデル地としても有名。同地の治砂プロジェクトは国内外で広く注目され、1994年には国連環境計画の「グローバル500賞」を獲得している。

 

人民中国インターネット版 2011年5月5日

 

 

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