在瀋陽日本国総領事館の松本盛雄総領事は1日、第7回長春国際アニメ・漫画芸術祭の開幕式で、「中国の若い人に良く知られている日本のアニメ・漫画作品や作品に登場するキャラクターの扮装をするコスプレは、人気の高さは嬉しいが、私のような世代にとっては思わず戸惑ってしまう」と心中を打ち明けた。 中国新聞社が伝えた。
松本総領事によると、「鉄腕アトム」「ドラえもん」「名探偵コナン」など日本の著名アニメ・漫画作品は、中国人読者に馴染みが深いが、驚いたことに、中国の若者は「ナルト」や「ワンピース」などの最新作品についても大変よく知っているという。「私のような年配者は、時代の潮流に追いつくことはとてもできない。しかし、日本の文化情報を海外に伝える責任者の立場としては、人気の高さは喜ばしいことがだが、戸惑う部分もある」と漏らした。
松本総領事はまた、「アニメ・漫画のような芸術表現方法を通じて、異国の人々と国境を越えて交流を行うことは、相互理解と友好関係の促進につながるだけではなく、新興産業の育成にとっても重要な意味がある」との見方を示した。
「無限のアニメ・漫画、魅力を共有」をテーマとする長春アニメ・漫画芸術祭には、米国、韓国、フランスなど多くの国家・地域のアニメ・漫画専門家が招待された。開催期間中は、フォーラム、展示会、コスプレ大会予選、漫画大会など多くのイベントが目白押しだ。
同芸術祭の関連活動に過去に何度か参加し、今回は特別ゲストとして招かれた松本総領事は、「中国各地では、多くのアニメ・漫画産業基地がすでに完成している。アニメ・漫画業界における海外との協力も活発になりつつあり、今後の中日両国の協力潜在空間はかなり大きいと確信している」と話した。
長春国際アニメ・漫画芸術祭は、2006年以来通算6回開催され、今では中国東北地域で規模・影響力ともに最も大きなアニメ・漫画芸術専門の展示会となった。
「人民網日本語版」 2011年6月2日
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