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5年間赤字続くも循環型農業に挑む日系企業 山東

 

前島副総経理はこののように話した。

同市小店村の趙炳輝さんは前島副総経理の話す内容をよく理解したという。同公司で働いて2年になる趙さんは、これまで農業に数十年間従事してきたが、同公司でするように土地に手を入れるのは初めてだという。化学肥料は散布せず、すべて牛の堆肥を使用する。除草剤を使わず、手やスキで雑草を引き抜く、農薬は極めて少量しか使わず、使う場合には専門家の指導を仰ぐ。土壌の定時チェックを行い、養分が均等になるようにする、といった具合だ。

同公司の正面ドアを入ると、循環型農業の模式図が目に入る。乳牛は堆肥を生じ、堆肥は地中で土質を改善し、安全な無公害の高価格農作物を育てる。農作物の茎は乳牛の飼料となり、高品質の牛乳を作り出す。

前島副総経理によると、同公司が栽培するトウモロコシと小麦はすべて乳牛の飼料用で、高品質の牛乳を作るため、化学肥料と農薬の使用は認めていないと言う。

同公司の牛乳は1リットルが定価22元で、国内の牛乳価格の1.5倍に当たる。同公司のイチゴは1キログラムあたり定価120元で、5年前に上海市場に登場した時にはイチゴの価格記録を塗り替えた。

莱陽市は中国の対日輸出農産品を最も多く生産する県級市で、前々から日本の裏庭などと呼ばれてきた。だが同公司が照準を当てるのは日本市場ではなく中国市場だ。

 

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