菅直人首相は14日午前、日本を訪問中の「中国北京小大使」代表団の一行と会見した。管首相は、過去2年間の中日小大使イベントにまつわる想い出を振り返ると同時に、今年度のイベントについて高く評価し、中日青少年交流プロジェクトを今後も支援していく意向を示した。新華網が報じた。
同日夜、「中国北京小大使歓迎会」が駐日中国大使館で開催された。程永華・駐日中国大使はじめ、松本剛明外相、イオングループの岡田卓也名誉会長、イオン1%クラブの林直樹委員長、日中協会の野田毅会長、仙谷由人内閣官房副長官ら日本の政界・商業界要人、日本の高校生代表など200人以上が歓迎会に出席した。
イオン1%クラブの林直樹委員長は、小大使たちを心から歓迎すると挨拶、「イオン1%クラブは22年前に創立された。社会の一組織として、イオングループは、毎年税引き前利益の1%相当額を社会に還元することで、社会の発展促進を目指している。これまでに、15か国の学生605人を日本に招待したが、中国人学生がその中で最も多い」と語った。また、イオン1%クラブは、中国の7大学と日本の14大学に奨学金を出している」と語った。
林委員長はさらに、「これまでの歴史を振り返ると、日本と中国の交流は最も密接なものだ。青少年は、次世代のより良い社会を創造するという重責を担っている。このことから、友好交流は極めて大切だ。『百聞は一見にしかず』の諺通り、中国の学生さんが日本を実際訪問することで、真の日本の姿を理解してもらいたい」と続けた。また、中国政府・中国国民に対し、今年3月に発生した東日本大震災後の支援と協力に心からの感謝の意を示した。
同じく挨拶に立った程永華大使は、「イオングループは日本の著名な大手小売企業で、日本さらには世界でも知名度は極めて高い。イオングループは積極的に社会公益・国際交流活動を支持しており、中国のパンダ保護事業や四川大地震に対し、積極的に支援・寄附を行った。3月11日の東日本大震災の折には、中国政府・国民は、被災した日本の人々と強い共感を覚えた」と述べた。
程大使は続けて、「青少年は未来を担っており、日中両国友好の希望の星だ。青少年のフェイス・トゥー・フェイスによる交流を強化することには、極めて重要な意味がある。このような貴重な機会を活かし、小大使達が真面目に学習に取り組み、中日両国の友好関係を深めてくれるよう望んでいる」と強調した。
北京市政府外事弁公室の李洪海副主任が率いる「2011年中日小大使イベント」北京代表団は11日、日本に到着した。代表団のメンバーは、北京師範大学2付属高校、北京理工大学付属高校、北京月壇高校、北京61高校、北京私立匯佳高校の生徒40人。一行はイオン環境保護プロジェクトを見学、筑波大学附属高校と学芸大学付属高校の生徒と交流を行い、高校生らしい立派な態度で各活動に参加した北京の小大使達は、周囲から高い評価を得た。
「人民網日本語版」2011年7月15日