未来の後継者
沈阳东北育才外国语学校 王斯玉
「初めまして、よろしく」30年前の祖父はいつもこの言葉を繰り返していたそうです。石炭工場の工場長だった祖父は「石炭化学」という日本の本を読み、技術の格差を痛感しました。日本への留学を夢見た祖父はいつもラジオで日本語を勉強していました。良い音声を受信するために、部屋の中を歩き回って、「私はいつか日本人に会ったら、『初めまして』って言うんだ!」と常に言っていました。母は今でも忘れていません、祖父が日本語試験の合格書をもらった時の一言を。「よし、日本への留学はもうすぐ叶う!」と。しかし、過労のため、祖父は五十歳で人生にピリオドを打ちました。母は遺品の中に日記があるのに気付きました。中は日本への留学計画で溢れ、最後は祖父がなくなる前夜の日付で、たった一行でした。「日本 待っててくれ」。
残念ながら、私は祖父の顔を見ることはありませんでした。しかし、日本語を学ぶ私は、祖父から夢のバトンを受け継ぎ、日本への留学を決意しました。私は毎日の進歩を日記に書いています。「今日、一つの文が言えた!」、「今日、先生との会話、半分は分かった」、このように一歩一歩、歩いて、私は今この舞台に立っています。私にとって、日本への留学は祖父の悔しさを晴らすためだけでなく、自分の学んだことを通して国に貢献し、さらには、世界の交流に力を尽くすためだと思います。それは私たちの世代の責任であり、祖父の世代との共通の夢でもあるからです。
私たちは未来の後継者です。前の世代が叶えられなかった夢は私たちが受け継ぎます。一人一人では微力ですが、私たちがともに頑張れば、この力は必ず強い力になります。どうぞ、安心して夢を私たちに託してください!今ある豊かな生活は皆さんの功績です。そして、これからの繁栄は私たちの手から始まります!
もうすぐ、私は日本の大地を踏みます。その時、私は大きい声で、はっきりと言いたいです。「初めまして、どうぞ、よろしく!」。
人民中国インターネット版 2011年7月19日
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