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海南島を旅行中の被災地児童 テーマイベント7つに参加

 

温家宝総理の招待を受け、療養のために海南島で夏休みを過ごす東日本大震災の被災地児童100人が1日午後、無事到着した。児童らはこれから7日間、「陽光あふれる海南島の旅」を楽しむ。 日本全国旅行業協会会長を務める二階俊博衆議院議員も100人の児童と共に今回の旅行に参加している。二階氏は記者の取材に対し、「日本の東北地方で津波災害が発生したのを受け、中国の方たちが各方面で援助してくださっている。災害が子供たちに与えた心の傷のケアのため海南島で夏休みを過ごすよう、今回子供たちを招待してくださり、心から感謝している」と感謝の気持ちを述べた。海南省の地元紙「海南特区報」、「海南日報」が報じた。

今回の旅行は「陽光溢れる海南で愛を伝える」をテーマにした7日間の旅だ。児童たちはまず海口市(かいこうし)に2日間滞在した後、瓊海市(けいかいし)に半日、保亭リー族ミャオ族自治県に2日間、三亜市(さんあし)に2日間それぞれ滞在する予定。この7日の日程の間に、100人の日本の子供たちは、オリジナリティに富む7つのテーマイベントに参加し、「中国のハワイ」と呼ばれる海南島で熱帯地方独特の風情を体験する。これらのイベントが子供たちの心の傷を癒し、中日双方の民間交流が促進されることが期待されている。

▽「ようこそ海南島へ」をテーマにしたイベント

海口美蘭国際空港で歓迎セレモニーが行われ、現地の子供たちがぬいぐるみや少数民族の衣装を着て、日本の子供たちにレイやヤシで作ったストラップなどをプレゼントした。さらに関連の指導者が歓迎の辞を述べ、日本の子供たちは海南島の人たちの優しさやもてなしの精神に触れた。

▽「手をつなぎ、心と心を結ぶ」をテーマにしたイベント

海南省博物館の見学を通して、中国や海南島の歴史・文化を子供たちに知ってもらう。また日本の児童は現地児童との親睦会に参加し、一緒にグラフィティを描いたり手形を押したりして、自分の素晴らしい未来を描きだす。描かれたグラフィティは中日児童の友情の証として同博物館に長期間保存される。

▽「アジアの小さな主人公」をテーマにしたイベント

中国に本拠を置く非政府・非営利国際組織ボアオ・アジア・フォーラム(博鰲アジアフォーラム)の会議会場で行われる。世界経済フォーラムのアジア版と呼ばれる同組織の宣伝ビデオを子供たちに見てもらい、組織が設立された背景、意義、役割を知ってもらう。

▽「学習ミニ教室」をテーマにしたイベント

保亭リー族ミャオ族自治県にあるホテル「ナラダリゾート&スパ キシャン マウント」で行われる。ホテルの自由活動エリアに準備されている中国のお菓子作りや少数民族リー族伝統の竹筒飯作りなどの中から自分のやってみたいものを日本の子供たちに選んでもらう。ホテルのコックや専門家などが指導してくれる。

▽「民族風情」をテーマにしたイベント

三亜市の甘什嶺自然保護区にあるテーマパーク「檳榔(ビンロウ)谷民俗村」を見物し、リー族・ミャオ族(苗族)の民謡、民族衣装を着たダンスショー、木を使った火起こし、鼻を使った笛の演奏、木の葉を使った演奏、竹踊りなど、リー族・ミャオ族のパフォーマンスを楽しむ。さらにリー族の原始的な生活をそのまま再現した、鼻を使った笛の演奏、ヤシの木を使った鳥作り、綿織りなどを体験する。

▽「南山で幸福祈願」をテーマにしたイベント

三亜市にある「南山仏教文化苑」で行われる。高僧によってお経が上げられ幸福を祈願し、児童たちはロウソクに火を付け被災地の人々の幸福を祈願する。

▽「永遠の思い」をテーマにしたイベント

三亜鳳凰国際空港で簡単な送別セレモニーが行われる。三亜市政府の主要な指導者と海南省の関係する担当者たちが空港で日本の児童達に永遠の思いを伝え帰国を見送る。

 

「人民網日本語版」2011年8月2日

 

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