
【新華社北京9月17日】日本の人気グループSMAPの北京初公演が、中日両国観客の好評を博したと次のように伝えた。
「あなたは、ぼくのことをどんな深く、どのくらい愛しているかと聞いた」――16日夜、木村拓哉がこの中国の代表的な歌を感情を込めてうたった時、北京工人体育場を埋めた2万人余りの観客は一斉に立ち上がって、割れるような拍手を送った。
また、この歌で日本の人気グループSMAPの結成後初の海外公演の幕が開いた。
木村拓哉ら5人からなるSMAPは日本の流行歌界の常緑樹だ。記者は、午後7時に始まるコンサートだが、午後6時にならないうちから、大勢の観客が集まっていたことに留意している。SMAPが中国でのコンサートに合わせて制作した特別版CDを買い求めるため、現場には数百㍍の長い行列ができた。CDを買った後、記念写真をとるファンも少なくなかった。
中国人観客だけでなく、日本の熱狂的なファンもたくさん駆けつけた。34歳の日本人ファンは、SMAP後援会がチャーターした航空機で、総勢1200人余りがやってきたと誇らしげに語っていた。「中国は初めてだ。16万円かかったが、現場に着いて興奮している。はやく木村拓哉を見たい」
「SMAPは香港で公演したことがない」、香港からきた「80年代生まれ」の陳さんは興奮の面持ちで語った。「1993年からSMAPを好きになった。少女時代を一緒に過ごしてくれた」

あと10秒、9秒…カウントダウンに続いて、SMAPの5人のメンバーが待ちわびる観客の声の中で、同時に舞台に上がった。その演技に観客から何度も拍手が送られた。
コンサートの間、5人のメンバーは順々に、日本の地震への中国の援助に対する感謝の気持ちと中国の大地震に対する同情と気遣いを表した。「みんなが団結すれば、必ず奇跡を起こすことができ、限りなくすばらしい未来を築くことができる」。SMAPのメンバーの心情の吐露に多くの観客が涙を流した。
続いて木村拓哉らが、「世界に一つだけの花」を中国語で歌い、コンサートを盛り上げた。林志玲がゲストとして突然登場したことも観客を喜ばせた。
「中国公演の夢がまもなく実現し、非常に感激している。今回の公演で両国間の友情が深まるよう希望している」、メンバーの稲垣吾郎は先ごろの記者会見でこう話していた。
主催者・中国対外公演公司の童珊丹シニアプロジェクトマネジャーは、今回の活動で中日両国の文化交流が深まるとともに、これによって中日関係の一層の発展がはかられるよう希望していると語った。また、今回の活動は中日両国間の関係改善の願いを代表するものだと指摘した。
北京大学国際関係学院の朱峰・教授は、文化交流は両国の相互理解を促す重要な媒体であり、引き続き支援し、発展させるべきだとしている。
2時間余りの時はすぐに経ち、SMAPのメンバーは中国語で「再見」(さようなら)と記されたTシャツを着て観客の前に登場するとともに、最後の一曲「謝謝」(ありがとう)をうたった。終わりに、木村拓哉が名残惜しそうに、叫んだ。「雨の中で熱心に声援してくれてありがとう。きょうのことはいつまでも忘れない。またお会いできるのを楽しみにしている」
(新華網日本語)より 2011年9月18日
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