放射能汚染や地震の恐ろしさを克服し、私はようやくこの夏日本に行った。この大変な災いを経てきた国について感じ、直接知りたいと思ったからだ。
今回の日程はあまり長くなかったが、感触はよく、得たものも少なくなかった。日本は太平洋上の資源の乏しい島国であり、地震、津波、火山の噴火などの自然災害が頻発する国でありながら、住みよい国だ。きれいな環境、都市は整備され、国民の素養も素晴らしい。中でも、今回私に強い印象を残したのは日本女性だった。
私がこれまで持っていた日本女性の印象は、なんでもいうことを聞いて、夫に仕えることしか知らず、ひざまずいて使える、尊厳というもののない集団だった。だが、今回、実際見聞して、これまでの概念が覆された。震災後、間もないある商業エリアで、私はある日本女性を見かけた。彼女たちからは災害後の辛さは全く感じられず、振る舞いも今までどおり優雅でとても落ち着いた感じがした。
この二人の若い主婦は子供を連れており、広場で遊ばせていた。子供たちは遊具に上ったり、かくれんぼをしたりして遊んでいた。子供たちから遠くないところで主婦たちは優雅に見守っていた。通訳によれば、彼女たちは震災後復興の確信について話していたという。若い主婦のなんともいえない穏やかな表情が、私を引き付けて止まなかった。
日本では伝統的に、結婚後、女性は普通職場に長く留まらず、華麗に転身し、競争とプレッシャーにまみれた職場を去って家庭に戻る。そして、自分と家族に気持ちのよい暮らしを作り上げる。だが、今回のツアーの日本人ガイドによれば、日本女性は家庭には帰るが、彼女たちは夫と子供たちの世話を一つの仕事として見なしているという。夫の成功は彼女たちの主婦業人生で求める頂点なのだそうだ。
ガイドの説明を聞いて、私は徐々に日本女性がわかってきた。彼女たちが家庭に帰るのは、伝統的な習慣だというだけでなく、責任と幸福を追い求めた結果だ。彼女たちは本当に社会から離れてしまうのではない。道理で日本女性の表情には少しも寂しさややりきれなさは感じられない。穏やかさと余裕、そして満足と幸せが見て取れる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月20日
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