~民間イベントも多数行われる
岡田紘幸=文・写真
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大いに盛り上がった「COSPLAY交流展」表彰式の様子 |
復興支援に感謝、AKB48も来た!
日本文化を中国に紹介するイベント「上海ジャパンウィーク2011」が9月23日~25日、上海市郊外の上海外国語大学・松江キャンパスで行われた。在上海日本国総領事館と上海市人民対外友好協会の共催で、上海外国語大学が会場を提供した。上海で日中両政府が関わる形のイベントが行われるのは初めて。中国の人々による東日本大震災への支援に対する感謝の気持ちを伝え、日本の復興を強調するのがねらい。
24日には人気女性アイドルグループ「AKB48」が出演し、1000人以上の来場者を魅了。9月16日の人気男性グループ「SMAP」の北京公演に続いて、日本のトップアイドルが両国の友好に一役買った。期間中は屋外で日本航空など約20社がブース出展し、観光、サービス、製品をPRした。またJ-POP歌手のコンサートや、上海女性に日本の最新ファッションを体験してもらうファッションショー「東京カワイイコレクション」のほか、和服の着付けや茶道なども行われ、日本を幅広く紹介した。
日本文化に熱中する上海の若者
最終日の25日は、上海の大学生による「COSPLAY交流展」が開かれた。上海市内の大学の予選を勝ち抜いた代表らが、アニメやゲームなどの登場人物のキャラクターに扮し、個人戦と団体戦が行われ会場を盛り上げた。また、バーチャル(架空の)アイドル「初音ミクCOSPLAYコンテスト」も行われた。「初音ミク」は、音声合成ソフトに設定されたバーチャルアイドルのキャラクターで、「初音ミク」に成り切った大学生の代表者は、日ごろからの練習の成果を披露した。その他、上海大学生カラオケコンテストや作家の沢木耕太郎氏による講演会が行われ、日本に関心のある来場者を楽しませた。
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古田禅龍・公益社団法人日本吟道協会会長(右)と王邦文・上海書画吟道会会長(左) |
詩吟には、上海での人々も高い関心を示していた |
思いは同じ、民間団体は独自イベント
文化の秋、上海市内でも大小さまざまな企画や行事が行われている。魯迅公園内にある朱屺瞻芸術館芸術館では「吟詩・吟道講座」が行われた。上海書画吟道会の王邦文会長の呼びかけで、日本から公益社団法人日本吟道協会の古田禅龍会長を講師に、発声練習からの詩吟講座も行われ、中国の芸術家を中心に20人ほどの愛好家が集まり、中国の漢詩をもとに日本で発達した文化を味わった。上海では、この秋から日中国交正常化40周年となる来年に向けて、さらに多くの文化交流が予定されており、楽しみである。
人民中国インターネット版 2011年9月29日
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