日本の松山バレエ団が14日と15日、北京天橋劇場で中国の物語「白毛女」を上演し、好評を博した。これは、中国文化部の招聘による第13回訪中公演の一部で、これに先立ち9日と10日は上海で公演し、19日と20日は重慶での上演を予定している。
松山バレエ団によると、今回は「白毛女」の第3回の改訂演出になる。松山バレエ団団長でもあるプリマバレリーナの森下洋子さんの舞踊暦60年の今年、「この作品の持つ普遍的意味、平和への意思を大切に育み、先人たちの取り組んできた日中友好への情熱の灯りを消さないようにとの願いを込めて」、今回の中国公演を実施したという。
北京では、2日とも劇場いっぱいの観客が来場した。60代の女性の観客は、「日本のアーティストが白毛女をどう表現し、どのように中国人の観客とコミュニケートするのか知りたくてやってきた。バレリーナの皆さんのたいへん真摯に取り組んでいる姿に感動した。馴染みのある中国語の歌やメロディーもたくさん聞こえ、とても親しみの湧く公演だった」と高く評価していた。
中国北方の農村で起きた実話に基づく「白毛女」は、中国では映画と歌劇で親しまれていた。1955年、松山バレエ団は「白毛女」を世界で初めてバレエ化し、1958年には訪中公演を行い大好評を博した。それから、これまで12回の訪中公演を行っていた。
「中国国際放送局 日本語部」 2011年10月16日