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神舟8号と天宮1号、14日ごろ2回目のドッキングへ

 

北京宇宙飛行制御センターが明らかにしたところによると、11月7日午後7時までに、ドッキング目標機「天宮1号」と宇宙船「神舟8号」の結合体はすでに地球を78周している。飛行状態は正常で、姿勢も安定しており、エネルギーバランスも良好だという。

計画によると、天宮1号と神舟8号は2回にわたりドッキング実験を行い、その後神舟8号は地球へと帰還、天宮1号は引き続き軌道を運行し続ける。2回目のドッキングは14日ごろに実施されるという。人民日報が8日に伝えた。

▽2回目のドッキング、3つの試練に直面

専門家によると、2回目のドッキングでは、ドッキング設備を繰り返し使用した場合の性能および、異なる宇宙環境におけるドッキング設備の性能をテストする。1回目のドッキングは太陽光が当たらないエリアで実施されたため、2回目のドッキングは太陽光が照らすエリアで実施される。これは、宇宙機上の光学センサーにとっては試練となる。

同センターの麻永平・副主任によると、2回目のドッキングでは、以下の3つの試練が考えられるという。

(1)太陽光の当たるエリアでは、太陽迷光による強い影響があるため、測量設備の精度と相対航法の信頼性に影響が及び、確実なドッキングに向けて一定のリスクがもたらされる。

(2)結合体が初めて分離する際、一連の動作が行われるが、ここで計画通りに精確に分離できるかどうかが、2回目のドッキング成功に向けた要となる。

(3)結合体が分離する際、機械力の作用により2つの宇宙機が徐々に離れていく。この際作用力が不均衡であるため、姿勢に大きな揺れが生じ、正常な分離に影響が及ぶ可能性がある。2つの宇宙機の姿勢をいかにコントロールし、相対航法を維持するかも、2回目のドッキングの重点となる。

ハルビン工業大学の研究者によると、神舟8号の「目」とも言えるCCD光学イメージングシステムは様々な技術革新を経て、強い太陽光や放射線など、劣悪な環境下でも高い安定性・信頼性を保つことができるようになった。神舟8号のイメージングシステム上の光学フィルターに似た設備は、サングラスのような働きをし、太陽迷光による影響を防ぎ、精確な目標の識別と位置パラメーターの測量に向け重要な役割を果たす。

 

「人民網日本語版」2011年11月8日

 

 

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