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全日本中国語スピーチコンテスト決勝が開催 東京

 

第29回全日本中国語スピーチコンテスト決勝が8日午後、東京で開催された。17都道府県から28人が出場、激戦の結果、中高生・社会人クラスは住友金属工業に勤務する後藤佑嘉さん、大学生クラスは神戸外国語大学の田中結衣さんが優勝した。「中国新聞社」が伝えた。

今年は中日国交正常化40周年に当たる。出場者らは、中国語学習や中国人との交流など自らの経験を切り口に、誤解の解消や相互理解の増進に向けた考えなどについて流暢な中国語で語った。

神奈川県から出場した主婦・細谷裕美さんは、中高生・社会人クラス6位となった。細谷さんは「中国の国際的地位の高まりに伴い、世界の中国語ブームも熱を帯びる一方で、現在、全世界で中国語を学ぶ外国人は3千万人に達し、私もその一人です。既に還暦を過ぎましたが、今後も引き続き中国語学習に努力し、より多くの方々に中国文化の魅力を感じていただけたら」と願いを述べた。

大学生クラスで優勝した田中結衣さんは、中国語学習を始める前、中国に対して特別な思い入れはなく、むしろテレビ・新聞のマイナス報道から偏見を抱いていたと語った。しかし周囲の中国人の先生・友人が、中国に対する偏見を完全に打ち消してくれたという。「日中友好の促進は決してたやすい事ではありませんが、私たちという最も平凡な『草の根』市民の交流からこそ、双方の友好が真に促されます」と主張した。

1983年に始まった「全日本中国語スピーチコンテスト」は、日中友好協会が主催、中国駐日本国大使館、中国国家漢語国際普及指導小組弁公室(国家漢弁)、日本の外務省、文部科学省などが共催する、日本で最大規模、影響力の最も大きい中国語スピーチ大会。

中高生・社会人クラス、大学生クラス、暗唱クラスの3クラスで競われた今大会には、日本全国20都道府県で行われた予選に350人以上が出場、最年少は13歳、最高齢は62歳。審査委員のひとり、関西外国語大学の戸毛敏美教授は中日国交正常化初期に中国人民大学に留学した経験をもつ。戸毛教授は「日中国交40年間の歳月を振り返ると、正に感無量です。出場者の中国語レベルは回を追うごとに高くなっており、日中国交正常化による成果といえます。日本人が中国の言葉を学習するだけでなく、中国の歴史と文化を理解し、心より中国の方々と交流されることを望みます」と期待を寄せた。

 

「人民網日本語版」 2012年1月9日

 

 

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