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春節は中華民族の伝統的な祭日であり、海外にいる中国の人々も様々な方法でお祝いをしている。春節はまた、「家族を大切にし、友情を深める」という価値観の表れでもある。
家族団らん
スペインに住む李さんは中国に帰国して年越しをすることに「こだわっている」。国外で過ごしていると、このようなおめでたい時には特に家族が恋しくなる。李さんの場合は、ほぼ毎年、春節には奥さんと一緒に帰国し、家族と年越しをするのだという。不況の中で、お金に余裕が無くとも、年越しは帰国して家族と過ごさないと、「本当に年を越した」という感じが味わえないのだという。
春節は団らんの時である。近年はインターネットが発達し、簡単に人と繋がることができる。しかし、春節が人と人を繋ぐ大切な結びつきとなり、多くの中国人にとって何にも変えがたい大切な日であることは変えようのない事実である。中国に帰り、家に帰り、家族団らんで春節を過ごすことは、中国人の最大の願いであり、最高の年越しなのである。
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文化を広める
中国が発展するにつれ、海外で春節を祝う中国人のやり方にも益々意気込みが感じられるようになった。AFP通信は、「春節は歓楽の都ラスベガスの第二の祭日」だと報じた。ラスベガスの中華レストランはどこもかしこも、春節の特別メニューを提供しおり、獅子舞やドラゴンダンスのパフォーマンスが見られるところも多いとあるホテルの営業部長であるマイケル・ウェーバーさんは「これも1年のうちの大事な行事である」と話す。
海外での生活が長くなると、海外の文化に慣れ、伝統的な習慣と段々縁遠くなってしまうという一面も確かにある。春節や他の伝統行事を通して、中国の文化をより親しみやすく、楽しい方法で広めることができれば、より価値のあるものになる。
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友情を深める
中国人は春節を祝う際、現地の友だちを招いて、一緒に中華料理を食べたり、獅子舞を見たり、旅行に出かけたりする。招待されて一緒に春節を祝った外国人の友だちは皆、口々に「素晴らしい」と言うのだ。バルセロナの公務員をしているフェレールさんは、「中国の伝統的文化には前から興味がありました。毎年、中国人の友人に招かれて、彼らと一緒に春節を過ごしています。春節は私にとっても大切な行事になっています」と話していた。オーストラリアの学生、サラさんは「とっても感動しました。中国人の友だちと春節のパレードに参加して、中国文化の魅力を存分に味わいました。道路わきに押し寄せた数万人の見物客は皆、大興奮し、全てが熱気に包まれ、圧倒されました。自分も含めて、みんなが一つになってると感じました」と話す。
価値観や伝統文化から言えば、「低コストの労働力」という中国のイメージよりも、春節は遥かに多くの『中国』を伝えることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月1日
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